2007年11月2日

数字は語る

今週は色々と書きたい内容があり、初の一日2度目の更新です。
テキサンズの前半成績を、去年通年成績と比較してみました。
どこが良くなって、どこが悪くなったか。数字から読み取ってみたいと思います。

● OFFENSE GAME STATS

YearGPts/GYds/GYds/P3rd PctPenPen YdsToP/GFUMFUM Lost
20061616.7279.14.739%9076129:212812
2007822.4344.45.546%4337130:311611


● OFFENSE PASSING/RUSHING STATS

YearPASSINGRUSHING
Att/GAvgYds/GTDINTLng20+40+SckAtt/GAvgYds/GTDFUMLng20+40+
200630.16.3173.61413532934326.93.9105.41393570
200736.17.6263.9111277T2371324.93.280.5322520


● DEFENSE GAME STATS

YearGPts/GYds/GYds/P3rd PctPenPen YdsToP/GFUM ForcedFUM Recovered
20061622.9337.55.544%9679230:531611
2007826.1329.95.644%3529429:28149


● DEFENSE PASSING/RUSHING STATS

YearPASSINGRUSHING
Att/GAvgYds/GTDINTLng20+40+SckAtt/GAvgYds/GTDFUMLng20+40+
200631.67.2215.2221183T4252827.94.4122.216839T110
2007317.1209.211474T2241326.54.6120.6727682


【オフェンス考察】
オフェンス面では、パスによる攻撃力アップが目立ちます。
WR/TE陣、OLともに大幅な戦力変更がなかったことを考えると、QBが Carr から Schaub にかわったことがやはり一つの大きな要因かなと思われます。
判断が早くパスのリリースも早いのでサックは大幅に減りましたし、20ヤード越えのロングゲインも見られるようになりました。なんといっても一試合平均のパスヤードが実に90ヤードも増えています。

これだけ見ると素晴らしいですが、しかし、一方で、やはりラン攻撃の致命的な弱さがパス偏重をもたらしているとも言えます。
わずか3.2ヤード/キャリー、1試合で80ヤードしか走れないのでは投げざるを得ないというのが正直なところ。
ランで時計をコントロールするプレイスタイルが Kubiak の目指す試合運びだと思いますので、その理想形をまだうまく展開できていないというのが現状です。
このままステップアップが見られないと、O-LineとRBが来春の強化ポジションとして真っ先に検討されることになりそうです。

【ディフェンス考察】
DL、DL、DL!世間からドラフト失敗チームとして笑われ続けるテキサンズですが、この結果を見る限りファンとして反論できないのが歯がゆいところです。
Mario を BUST と評価するのはまだ時期尚早ですが、もっともっと努力が必要。
なんせサックは8試合でわずか13。ドラフト1巡指名をDLに投資し続けているチームとしてはあまりにも悲しい数字です。
INTが4つと少ないのも、相手QBに余裕をもってパスを投げられているから。
オフに J.Babin と M.Boulware のトレードがありましたが、果たして正解だったかどうか、今の段階ではなんとも言えないところです。

Dunta と DeMeco は相変わらず頼れる存在で、特に DeMeco は今年もリーグ一の総タックルを狙える活躍をしていますが、ラン守備でロングゲインを許しているのが気になります。(もちろん DeMeco だけが悪いのではないですが)

LBのタックルミスもありますが、ここでもDLの弱さが露呈しています。先週SD戦を見てても、L.T.の前には面白いようにランニングレーンががっぽり口を開けていました。
開幕当初は強固なラン守備だったのが、特にここ数週間で走られているところを見ると疲れもあるのだと思いますが、今週乗り切れば Bye Week もあるので、気持ちを新たにまずはしっかりランを止めるところから頑張って欲しいと思います。


【総評】
個人的に今年は8-8の勝率5割予想をしている2007シーズンですが、3-5で折り返し。
まだまだ盛り返せる成績ですが、一番悔やまれるのはATL戦を取りこぼしたことではないかと思います。
何せチーム状態の悪いATLは現在1-6、そう、唯一の勝利がテキサンズ相手でした。
相手ホームとは言え、落としてはいけないゲームでした。
ちなみにそれ以外の負けた相手は
IND(7-0)
JAX(5-2)
TEN(5-2)
SD(4-3)
全部5割以上のチームで、計21勝7敗という好調な相手。彼ら相手に、けが人続出の状態での負けはまあ仕方なかったかなと思います。(負け方に問題ありというのはありますが)

さて、後半戦、盛り返すにはどうするか。
鍵は「ターンオーバー」、これしかないと思います。
前半戦は、INT12、FUM11、計23ものターンオーバーを犯しました。逆にディフェンス陣が奪えたのはINT4とFUM9の13個。
Turnover Ratio は実に -10!!怪我人がいなくてもこれでは勝てるゲームも勝てません。
後半は、不用意にボールを相手に渡さないこと。そしてディフェンスは相手からボールを奪うこと。
単純ですがこれこそ勝利の近道です。
キーパーソンは、当たり前な気もしますが、QB Schaub と DE Mario ではないかと思います。
がんばれテキサンズ!!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

To doです。
こうして表にして頂けると、弱点というか強化ポイントが本当にはっきりしますねー。おそらく、TD, INT, Sack等の数は2006の累計ですよね(違っていたらごめんなさい)?TD(INTも多いですが)が増え、passによる攻撃力と得点は大幅に増加していますが、昨年も大したことなかったrushが更に悪化していて、昨年も決して良くなかったDFも変わっていないという事ですね。
OLがちゃんと仕事すれば、RBは誰でもOK(とは言ってもあまりにスピードに欠け、タックルされると足をかかなくなる某RBでは駄目でしょうが)というDenver仕込みのOLが出来上がればそれなりのRBが居れば大丈夫でしょうし、OLについてもスキーム次第では必ずしも高い指名順位は必要ないと思いますので、私の希望としてはD1がDBで、3,4位でRB, OLです。今年のTexansを見ていて思うのは、スタメンは何人かを除いてタレントそろいだと思うのですが、とにかく層が薄く怪我人が出ると著明な戦力低下を招いています。そう言う意味で来年D2が無いのはきついですね。Schaubはとても良いQBで本当に彼が加入して良かったと思いますが、D1, D2 and D2はもうちょっとdiscount交渉出来なかったのかなとも思います。
DeMecoがOLやFBにピックされた際にrunでビックゲインを許すことが多いように思います。相手チームもDeMecoの怖さを判っていて、彼にtackleされないように工夫しています。そう言う意味ではS(或いはOLB)の問題なのかなとも思っています。
長々と済みませんでした。
今週は戦力的にも勢い的にも低調なチーム同士の対戦と言われています。後半戦へ勢いを持続するためにもBye前の必勝を祈念します。

texamaniac さんのコメント...

to do様、
OFFENSE、DEFENSEのPASSING/RUSHING STATSにあるTD、INT等の数字は、仰るように上段(2006年)は一年通しての累計です。ちょっとわかりにくかったですね、失礼しました。
DeMecoは確かに完全に研究されていますね。ここでもう一人くらい頑張ってくれると相手にとって相当嫌らしいディフェンスになれそうなのですが。皆若いのでもうちょっと経験が必要なのかもしれません。
Depthがない分、来年の2巡目がないのはホントに痛いところです。CAPルームにゆとりが出てくると思うので、F.A.での補強も策かもしれません。