2008年6月29日

戦力分析 - JAC

昨季、開幕直前にQBを Byron Leftwich から David Garrard に切り替えた時、正直JACの07年は立て直しの一年になると思っていました。が、蓋を開けてみれば堂々の11勝でプレイオフも Divisional ラウンドまで進みました。
今年も戦力は充実、遂にIND越え、NE越えなるか?と騒がれております。

● 過去の対戦成績
7勝5敗 .583 ('07年:1勝1敗)

● オフの主な放出選手
Marcus Stroud (DT,BUF)
Sammy Knight (S,NYG)
Ernest Wilford (WR,MIA)
Bobby McCray (DE,NO)
Quinn Gray (QB,-)
Chirs Naeole(OG,-)

● オフの主な補強選手
Jerry Porter (WR)
Troy Williamson (WR)
Drayton Florence (CB)
QB Cleo Lemon

● 08年ドラフト
過去3年で2回プレイオフ出場しているものの、ともにNE Tom Brady の前にいいようにやられているJAC(昨季 Divisional Playoff ではサック1つ、26/28パス成功を許す)。この間、レギュラーシーズンでは、同地区INDの Peyton Manning にも手玉に取られ、対二人の対戦成績が実に1勝8敗!(NE/IND以外の成績は31勝11敗)
上にゆくためにはパスラッシュ力をつけることが急務として、今ドラフトでは、2つの3順指名権、4順指名権、5順指名権、そして来年の7順指名権を放出して二人のパスラッシャーを獲得しました。
R1#8 Derrick Harvery(DE)
R2#52 Quentin Groves(DE)
R5#155 Thomas Williams(OLB)
R5#159 Trae Williams(CB)
R7#213 Chauncey Washington(RB)

● 総評
TENと違って相性の良いJAC。同地区で唯一勝ち越している相手です。
昨季も、最後は消化試合の感があったものの、1勝1敗。貴重な勝利で何とか対同地区完封負けを回避しました。
http://texamaniac.blogspot.com/2007/10/wee6-jax.html
http://texamaniac.blogspot.com/2007/12/wk16-ind-wk17-vs-jax.html

- ディフェンス
JACと言うと、ツインタワー Marcus Stroud と John Henderson による強力ラン守備がディフェンスの代名詞でしたが、上述したように今季はパスラッシュに偏重。このシフトが果たしてスムーズにゆくかどうかが見ものです。
早期に結果を出せないと、ドラフトの対価が高すぎたのではないかという批判は出てきそうです。既に実力証明済みの DE Jason Taylor(MIA) を獲得する道もあったはずなので。

- オフェンス
近年、リーグ中で流行っているツインバック(RB二人体制)システムですが、NFCではMIN、AFCではJACがまさにその成功例ではないかと思います。昨季Rush Yds/Gでリーグ上位2チームがMIN(164.6)とJAC(149.4)でもあります。
Fred Taylor と Maurice Jones-Drew、二人の個人成績も素晴らしいものがあります。彼らを止めるのはなかなか至難の業ですが、それに加えて驚異なのが昨年からスタメンになった QB Garrard の成長です。
特筆すべきは、INTの少なさ。INT%は実に0.9とリーグ一位の成績です。Bradyは1.4、Manningは2.7、Schaubは3.1、Youngは4.5です。
オフにはWR陣の補強も進み、Garrardが前年に引き続き好調を維持すると…想像するだけで頭が痛くなります。

なかなか弱点がなさそうなJACですが、あえて弱点を探すとOLineではないかと思います。ラン攻撃も、OLがしっかりしていればこそ出るもので、多少メンバーの入れ替えがあった今年は、去年と同じようにレーンを開けられるかどうか。

- 鍵を握る選手
Amobi Okoye : ランを止めて、パスシチュエーションにはGarrardにプレッシャーを!
Rahean Mathis : パスラッシュが不発に終わると、DBの力が問われます。昨季怪我で泣いた Mathis が、06年プロボウルに進出したときの輝きを取り戻せるかどうか。

2008年6月26日

戦力分析 - TEN

トレーニングキャンプを前に、話題も少なくなってきた今日この頃。
まだ各チームとも戦闘準備段階ではありますが、この機に08年の同地区ライバル達の分析をしてみたいと思います。
まずは昨季10勝6敗と予想外の(?)好成績でプレイオフに滑り込んだタイタンズから。

● 過去の対戦成績
2勝10敗 .167 ('07年:0勝2敗)

● オフの主な放出選手
Antwan Odom(DE,CIN)
Travis LaBoy(DE,ARI)
Randy Starks(DT,MIA)
Adam Pacman Jones(CB,DAL)
Benji Olson(OG,引退)
Jacob Bell(OG,STL)
Eric Moulds(WR,-)
Chris Brown(RB,HOU)

● オフの主な補強選手
Alge Crumpler(TE)
Jevon Kearse(DE)
Justin McCareins(WR)
Jake Scott(OG)

● 08年ドラフト
WR獲得という大方の予想に反して、1巡目でRBの Johnson を指名。前年ドラ2巡目で同じくRBの Chris Henry を獲得したことを考えると、かなり疑問符がつく指名。
ただし、爆発的なスピードは脅威で、捕球もできるのでオフェンスのスキームにはまると危険。Brian Westbrook とはいかないまでも要注意。

R1#24 Chris Johnson(RB)
R2#54 Jason Jones(DT)
R3#85 Craig Stevens(TE)
R4#103 William Hayes(DE)
R4#126 Lavelle Hawkins(WR)
R4#134 Stanford Keglar(OLB)
R7#229 Cary Williams(CB)

● 総評
過去の対戦成績が物語るように、タイタンズは最も苦手な相手の一つ。
昨季も、WK7の対戦では拙劣なラン攻撃が主要因で敗戦(HOUが39Ydsに対してTENには155Yds走られ、37分弱もボールコントロールされた)。
http://texamaniac.blogspot.com/2007/10/week7-vs-ten_23.html

WK13でも、3連敗中で自身も不振だったVYに248Yds、2TDとやられてしまい07年完封負け決定。
この試合で勢いづいたTENはその後プレイオフ進出、逆にテキサンズはプレイオフが絶望的となってしまいました。
http://texamaniac.blogspot.com/2007/12/wk13-ten_04.html

そんなに力差があるとは思えない相手なのに、どうしてだかいつも負け要素を見つけ出しては、しっかり負けてくれます。笑
やはり苦手意識が染みついてしまったのでしょうか。
そんなタイタンズに勝つためには??下記がポイントと考えます。

- パス攻撃
Odom、LaBoyを欠いたTENのDLに、昨季ほどのラッシュ脅威はないはず。復帰 Kearse も怪我もあり、かつての FREAK っぷりは近年見られず。パスプロテクションをしっかりすれば、TENのセカンダリー相手であれば今のテキサンズならしっかり得点を重ねられるはず。加えて、TENはまだ本当のSchaubの実力を知らない。何故なら去年2戦では早々に怪我で退場したから。まあもっとも、我々ファンも本当の姿をまだ知らないが・・・。(本物であると信じていますが)

- パス守備

2年目のVYは、パス成功率を51.5%から62.3%と大幅に改善。しかし、TD/INT比率が9/17と悪いところに弱点がある。
Marioと新加入のColvinでプレッシャーを与えることでINTを誘発できるはず。両スタメンOGがいなくなったこともテキサンズにとってはプラスか。
更には、立て直し必至のレシーバー陣の補強もうまくはいっていない模様。昨季もRec Ydsの平均が10.7(23位)、20+Ydsのパスが28(29位)とパスでのビッグプレイが少なかったTEN。怖そうなのは新加入のCrumplerぐらいで、今年もビッグプレイヤーは不在。
セカンダリーに不安が残るテキサンズにとっては嬉しい限りです。

- 鍵を握る選手
Matt Schaub : TD量産を期待
Keith Bulluck : TEN守備の要はなんといっても Albert Haynesworth だが、大黒柱 Bulluck がいるから安定している。ラン・パス織り交ぜた多彩な攻めで早めに疲れさせたい。


2008年6月23日

Title Town

NFLではなくNBAの話題ですが、先日 Boston Celtics が1986年以来実に22年ぶりとなる優勝を決めましたね。
その時の決勝の相手は我が Houston Rockets。2勝4敗で力及ばず、あの時の悔しさは今でも忘れません。
いや、ほんとに。Celtics、大嫌いでした。笑
まあそれはいいとして。Boston、すごいですね。
2002年よりメジャースポーツで実に6度目の戴冠になります。
優勝の内訳は、Patriots(NFL)×3回、Red Sox(MLB)×2回、そして今回のCeltics(NBA)。
今年のスーパーボウルで下馬評通りPatsが勝っていたら、実に7年で7回の優勝、しかも昨季メジャー3冠の偉業となるところでした。
もはやBoston市民は優勝パレードを見飽きているんではないでしょうか…。

さて、優勝の Celtics ですが、実は昨季リーグ最下位だったチーム。
オフの補強を経て、見事優勝という大事を成したわけですが、さすがに最下位からの躍進はパワーバランスが取れているとされるNFLでも難しいもの。
去年1-15だったMIAが今季スーパーを制覇できるかと言ったら・・・まあ、まず誰もが無理だと思いますね。
※テキサンズは大いに可能性はありますね。何せNYGは優勝前年8勝8敗でしたし!

2008年6月20日

Colvinとの契約内容

先日チームに加わった Rosevelt Colvin との契約内容が明らかになりました。
どうやら下記3年契約となった模様です。

2008年:$1M(うち$500,000保障) + ロースターボーナス$343,750
2009年:$3M
(うち$500,000保障) + ロースターボーナス$343,750
2010年:$3.5M(保障なし) + ロースターボーナス$343,000

契約見直しなしに3シーズン在籍した場合は、$8.53M、ただし保障額はわずか$1Mなので活躍次第というところでしょうか。
Colvinにもチームにも、双方にとって良い契約だったのではないでしょうか。

2008年6月18日

The Hot Seat - NFC

昨日に引き続き、勝手に選出、要注目選手NFC版です。

● NFC EAST
Roy Williams (S/DAL) … 改善できるか、パス守備
Eli Manning (QB/NYG) … 劇的なスーパーボウル制覇で批判を跳ね飛ばした Eli。今年活躍できれば名実ともにスター
Donovan McNabb (QB/PHI) … 今オフでの移籍すら噂されていました。平凡な成績に終わると来季は間違いなく放出か
Jason Campbell (QB/WAS) … Jim Zorn コーチ指導の新たなオフェンスに適応することができるか

● NFC NORTH
Brian Urlacher (LB/CHI) … 強力な守備復帰と自身のプロボウル再選なるか。オフの契約のごたごたが気になります
Jon Kitna (QB/DET) … Mike Martz がいなくなってもオフェンスを牽引し、宣言の10勝なるか
Aaron Rogers (QB/GB) … あまりに大きい存在の後を継ぐプレッシャーに打ち勝てるか
Tarvaris Jackson (QB/MIN) … Jared Allen 加入で体制万全、これでプレイオフ逃したらQBのせい!?

● NFC SOUTH
Michael Turner (RB/ATL) … 今オフ一番の目玉RB、スターターの役割を果たして期待通りの実力を証明できるか
John Fox (HC/CAL) … Jeff Otah 指名のため来季1順指名権を放出してまで今年にかけるも、プレイオフを逃したら…
Reggie Bush (RB/NO) … 06ドラフトの Texans 一位指名をもはや誰もが批判できない状態に
Gaines Adams (DE/TB) … Adams がいるため、昨季は Simeon Rice を放出。期待に応え名実ともに大成できるか

● NFC WEST
Matt Leinart (QB/ARI) … プールパーティー、楽しそうでしたね…
Orlando Pace (OT/STL) … この2年で出場11試合だけ。完全復活なるか。
Alex Smith (QB/SF) … Shaun Hill が虎視眈眈とスタメンを狙う中、Martz 加入でパス攻撃が伸びないと交替も
Julias Jones (RB/SEA) … 05年MVPの Shaun Alexander 放出が誤りでなかったことを証明できるか

2008年6月17日

The Hot Seat - AFC

SI.com に先日面白い記事がありました。Hot Seat、つまり今季活躍しないとまずい苦しい立場にいる選手達の特集で、1チーム1人ずつ選ばれています。
http://sportsillustrated.cnn.com/2008/writers/ross_tucker/06/12/produce.early/index.html
納得できるものもあれば、ちょっとどうかなという点もあり。ちょっと真似して自分なりの08年 Hot Seat 選手(一部コーチ)を選出してみました。今季活躍できないと、来季は別チームにいるかも!?

● AFC EAST
Trent Edwards (QB/BUF) … 活躍できないと J.P. Losman にスタメンを奪え返されるかも
Ted Ginn Jr. (WR,KR/MIA) … 全体9位指名に見合った活躍ができるか勝負の年
Randy Moss (WR/NE) … 敢えての選出、昨季の活躍とモチベーションを維持できるか
Kellen Clemens (QB/NYJ) … Clemens と Chad と、NYJのQB状況は以前不透明

● AFC NORTH
Kyle Boller (QB/BAL) … これまで期待はずれも Joe Flacco 獲得で意地を見せるか
Rudi Johnson (RB/CIN) … 昨年は怪我に泣いた一年、何かとWR陣が目立つCINですが、RBも危うい!?
Derek Anderson (QB/CLE) … 昨季は後半失速。Brady Quinn が控える中、今季の活躍はいかに
Troy Polamalu (S/PIT) … まったく目立たなかった昨季。PITの躍進にはこの人の活躍が鍵

● AFC SOUTH
Matt Schaub (QB/HOU) … 実力は信じています、とにかく怪我なく一年乗り切ってほしい!
Anthony Gonzalez (WR/IND) … 今後INDを背負ってゆかなければならない選手として、先を占う二年目
Jerry Porter (WR/JAX) … 弱いWR陣の立て直しのため獲得されたPorter、ポテンシャルに見合った活躍ができるか
Vince Young (QB/TEN) … 06年ROFの真価が問われる一年

● AFC WEST
Champ Bailey (CB/DEN) … INT数が前年の10個から3個に減った Bailey、はや下降線?
Larry Johnson (RB/KC) … 怪我、そして怪我前も平均3.5Ydsという平凡な記録。カムバックなるか?
DeAngelo Hall (CB/OAK) … 我儘言ってチームを飛び出したが、活躍できないとただの厄介者に
Norv Turner (HC/SD) … Schottenheimer のチームを引き継ぎプレイオフ進出。2年目の采配振るわないと更迭論も?

2008年6月16日

速報

2週間にも及ぶ交渉期間を経て、フリーエージェントの LB Rosevelt Colvin との契約合意にいたったようです!
テキサンズが欠く2番目のパスラッシャーとしての働きが期待されます。


2008年6月15日

ロースターカット

金曜日に、ドラフト外ルーキーの下記2選手がカットされました。
  • Ryan Grice-Mullen (WR)
  • Curome Cox (S)
WRもSも選手層は厚いので、カットもやむなしというところでしょうか。
Grice-Mullen はなかなか頑張っていたのでもう少し残れるかなと思いましたが、怪我もあったのでちょっと残念でした。
これで現在ロースターには84名、トレーニングキャンプまでにあと4人減らす必要があります。
厳しいですが、これもプロの世界、ですね…。
二人には、まだNFLでプレーできる機会が来ることを願います。腐らず頑張って夢を掴んでほしいと思います。

2008年6月12日

2007 Offensive Statistics

昨季の攻撃スタッツ。

● 2007 Offensive Stats
Yds/GPts/GPass Yds/GPass TDs/GINTSCKRush Yds/GRush TDs
333.6 (14)23.7 (12T)234.4 (11)24 (12T)21 (28T)22 (6)99.1 (22)12 (16T)

弱点・改善点は明らかですね。ラン!当然首脳陣もしっかりと補強に走りました。
Alex Gibbs と新加入選手達により今季は間違いなく改善してくれるものと思います。
パスに関しては、去年は Andre Davis や Sage の頑張りもあり、大飛躍。
今季は Schaub、AJ が怪我なく一年通してくれることを祈ります。
特に Schaub は、先発二年目となる今季は勝負どころ。奮起が期待されます。
テキサンズファンでないと意外と思うかもしれませんが、被サックは実はリーグ6位だった昨季。
それでもスタッツには残らないQBプレッシャー等はありました。
今年は若い血も加わった新しいラインで、更に一頑張り。Schaub にゆっくり投げる時間を作って欲しいものです。

2008年6月11日

Strahan引退

大きなニュースとして取り上げられていますが、NYGの DE Michael Strahan が15年のキャリアに終止符をうちました。
Strahan、ヒューストン生まれの偉大なるプレイヤーです。
スーパーボウルを制覇しての引退で、これ以上ない引き際。その生涯成績は:
141.5 SCK(NYG球団記録)、794 TAK、4 INT、21 Forced Fum、2 TD
01年に記録したシーズン22.5サックは、現在リーグ記録でもあります。素晴らしい!

Strahan はサックアーティストとして偉大でしたが、パスラッシュだけでなくランにも強かった正に万能型のDE。
そして何より、カメラの前でも気さくな、誰からも愛される選手でした。
恐らくNYGはスタッツ以上に、今季はロッカールームにおいて、リーダーの不在を惜しむのではないかと思います。
すきっ歯がフィールドで見られなくなるのは残念ですが、引退後はコメンテーターとしてテレビ界への進出が期待されます。

それにしても今オフがビッグネームが立て続けに引退を発表しました。5年後の、殿堂入り選抜がかなり熱いことになりそうです。
※NFLでは、引退後5年したらノミネーション候補となれます。ノミネーションされたら、主に記者達からなる Board of Selectors による選抜がされます。
Strahan、Brett Favre (QB)、Warren Sapp (DT)、Larry Allen (G)、まだ引退していないけど引退しそうな Jonathan Ogden (OT)。いずれも、殿堂入り候補になる一年目にして即HOF入りできそうな実績のある選手ばかりです。

2008年6月10日

OTA終了

OTAが終わりました。
7月から始まるトレーニングキャンプまで選手たちはしばし一息というところですが、フロント陣にとってはそうはゆきません。
リーグのルールにより、トレーニングキャンプ開始前までにロースター登録選手を80人に絞る必要があり、これから何人か放出されることになります。
難しい決断が迫られることになります。
OTA終了とともに、早くも2選手のリリースが決定。
意外なことにうち一人は、今オフにJAXより獲得したばかりの QB Quinn Gray でした。Sage につぐ 3rd QB として良いピックアップと思っていたのですが、トレーニングキャンプを待たずしてチームを離れることになりました。
Gray は、いま一つチームと合わなかった、Shane Boyd と新人 Alex Brink という二人の若手を育てることにした、とは Kubiak の談です。
そしてもう一人は昨年獲得した OT Jordan Black。こちらも期待通りの活躍をできないまま退団となりました。
カット対象は残り6選手。運命の審判が待ち受けます。
06年3順指名の Charles Spencer の状態が気がかりです。ルーキーとして参加したトレーニングキャンプにて頭角を現し、LT先発を勝ち取ったものの、2戦目にして選手生命を脅かす大怪我を負った Spencer。
2年近いリハビリを続けていますが、未だフィールドへの復帰が叶わず、放出に公算が大きくなっています。
腐らずがんばり続ける姿を見るにつけ、なんとかチームに残って欲しいと願わずにはいられませんが、はたして…。

I'M A TEXAN CLUB

テキサンズの公式ホームページで、当ブログが紹介されました!びっくり。
http://www.houstontexans.com/news/blogs.asp?topic_id=205

公式ホームページ上で新たにはじまったSNS風ファンの集い、「I'M A TEXAN CLUB」にユーザー登録してみたところ、自己紹介文が HoustonTexans.com の目に留まったようです。
まさか日本にテキサンズファンがいるとはチーム側も思っていなかったのでしょうか。

それにしても、面白いサービスが色々ありますね。
皆さんも是非登録を!世界中のテキサンズファンと交流を深めましょう。

2008年6月9日

ファンタジーゲーム

オフシーズンに入ると、各チームの戦力分析が熱くなりますが、それ以上に盛り上がりを見せ始めるのがファンタジーリーグです。
ファンタジーリーグ、つまり架空のリーグでチーム経営者兼GMとして選手の獲得、放出をしながら他の人と競い合うシミュレーションゲームです。
実は未だやってみたことはないのですが、アメリカではNFLに限らずMLBでもNBAでも、かなりの数の架空リーグが存在し、皆自分のチームの経営に一喜一憂しています。
全米利用者は数千万人、そしてその市場規模は、数千億円にものぼるとか!すごいですね。
贔屓にするチームの観戦、応援に加え、スポーツエンタテインメントの一翼となっていることは間違いありません。
日本でも、『○○つく』とか似たようなコンセプトのテレビゲームがある程度売れるあたり、盛り上がる素地はあると思うのですが、一方でファンタジーリーグについてはあまり聞きません。スポーツに対する情熱というか、日米の気質の違いでしょうか。
今年あたり(来年になるかな?)、是非NFLのファンタジーに参加してみたいと思います。
ただちょっと躊躇するのは、麻薬に近い中毒性があって一度ハマったらかなりの時間を費やしがちとのこと。恐らくやり出したら自分は間違いなくハマる方だな、と…。嫁の白い眼を感じながらPCに向かう姿が我ながら想像つきます。

2008年6月8日

Rookiesと労使協定

08年ドラフト一番の逸材と言われ、全体4位でOAKに指名された RB Darren McFadden ですが、球団と6年$60M($26M guaranteed=保障額)で契約合意したとの報道がありました。
OAKといえば、昨オフ、全体1位指名した QB Jamarcus Russell との交渉がこじれ、契約締結をしたのが実にシーズン開始後の9月12日でした。結局 Russell がフィールドに登場したのはシーズンも終わり近い12月。
同じ過ちは繰り返さないとばかりに、今年は短期交渉で一気に合意にこぎつけた形です。
これで、今季ドラフト上位4人中3人が既に契約締結。それにしてもすごいのがそれぞれの契約金です。
1位指名の OT Jake Long は5年、$57.75M($30M保障)、3位指名の QB Matt Ryan は6年、$72M($34.75M保障)。
なんともまあいちサラリーマンとしては想像のつかないような大金です…。

ところで、ファンとしても驚きの契約額ですが。捻出する球団経営側としての負担も当然大きいようで。
さかのぼること数日前のリーグミーティングにおいて、リーグ側のCBA(労使協定)見直しオプション行使が32-0の全会一致で決定されました。いわゆるOPT-OUTと呼ばれるもので、本来2012-13が契約最終年となっていた現行CBAが、2年前倒しされて2010-11年シーズンまでとなります。
OPT-OUTの理由は、リーグ側の金銭的負担が大きすぎるという不満によります。現行CBAでは、チーム収入の半分以上を選手の給料として配分することが義務付けられていますが、ゲーム運営費やスタジアム維持費などが増加する中、また、原油高等の外的因子により、現行協定では運営がままならないとの判断がなされたものです。
たしかに、怪我等で活躍できなかった選手のサインボーナスを回収する術がない、年々肥大化するルーキー年俸に対する規制がない、等経営サイドには頭の痛い問題が多いのはなんとなく理解できます。
今後、選手側、リーグ側で新しいCBAを模索してゆくこととなりますが、今後の動向は要注目です。
CBA失効後の2011-12年シーズンはロックアウトかストライキなんて噂もすでにちらほらありますが、果たしてどうなることか。
万が一ストとなるとなんとも残念な話ですが、その場合、流れてしまうスーパーボウルがヒューストンではなくインディアナポリス開催というのが少しだけ救いでしょうか。
※12年2月開催のスーパーボウルは、候補地にヒューストンもあがっていましたがインディアナポリスに負けました

2008年6月6日

Rosevelt Colvin

前NEのFA、Rosevelt Colvin がテキサンズを訪れました。
Colvin は、9年のキャリアで52.5サックを稼ぎ出しているLB。4-3守備でも、3-4守備でも任せられるパスラッシャーです。
その実績を買われ、Mario を補完するパスラッシャーを探しているテキサンズが興味を示したものです。テキサンズ以外にも、NYJやCLE等複数球団が接触している模様です。
Colvin の不安材料は、既に30歳と決して若くはない年齢と、怪我があります。既に完治したとはいえ、昨年11月に痛めた足の怪我により、NE解雇となりました。

個人的には、Colvin 獲得にはさほどのトキメキはありません。
NEに残っていたら今年は$5.5Mのベースサラリーとなっていたことを考えると、安い選手ではありませんし、それに見合うだけの活躍をする力が残っているかは疑問です。(ちなみに本人は長期契約を希望しているようです)
高額ベテランで何度か失敗をしている経験があるので、Colvinも高い買い物になるリスクが大きいように思えます。
オフの補強でLBの選手層も厚くなってきたので、思い切って若手に活躍のチャンスを与えてもいいかなと思います。
加えてテキサンズはセカンダリーが弱いので、ブリッツより理想はDLの4人でQBにプレッシャーを与えられたらと思うのですが。まあそれはちょっと期待しすぎかもしれません。Weaver 頑張って・・・。

Rick Smith契約延長

しばらく更新が滞ってしまいました。
この間、新たな契約締結の話がありました。
といっても選手ではなく、General Manager。リーグ最年少GM Rick Smithの2012年までの契約延長がこのほど決まりました。
05年のリーグ最下位の2-14シーズンから、6-10、8-8と着々とチーム強化を果たしてきた手腕を買われての延長で、オーナー Bob McNair からの信頼の高さがうかがえます。
テキサンズにおける Smith の実績といえば、06年(Amobi OkoyeやFred Bennettの獲得)、07年ドラフト、Schaub獲得、Demps獲得、Andre Davis獲得などがあります。