2008年6月29日

戦力分析 - JAC

昨季、開幕直前にQBを Byron Leftwich から David Garrard に切り替えた時、正直JACの07年は立て直しの一年になると思っていました。が、蓋を開けてみれば堂々の11勝でプレイオフも Divisional ラウンドまで進みました。
今年も戦力は充実、遂にIND越え、NE越えなるか?と騒がれております。

● 過去の対戦成績
7勝5敗 .583 ('07年:1勝1敗)

● オフの主な放出選手
Marcus Stroud (DT,BUF)
Sammy Knight (S,NYG)
Ernest Wilford (WR,MIA)
Bobby McCray (DE,NO)
Quinn Gray (QB,-)
Chirs Naeole(OG,-)

● オフの主な補強選手
Jerry Porter (WR)
Troy Williamson (WR)
Drayton Florence (CB)
QB Cleo Lemon

● 08年ドラフト
過去3年で2回プレイオフ出場しているものの、ともにNE Tom Brady の前にいいようにやられているJAC(昨季 Divisional Playoff ではサック1つ、26/28パス成功を許す)。この間、レギュラーシーズンでは、同地区INDの Peyton Manning にも手玉に取られ、対二人の対戦成績が実に1勝8敗!(NE/IND以外の成績は31勝11敗)
上にゆくためにはパスラッシュ力をつけることが急務として、今ドラフトでは、2つの3順指名権、4順指名権、5順指名権、そして来年の7順指名権を放出して二人のパスラッシャーを獲得しました。
R1#8 Derrick Harvery(DE)
R2#52 Quentin Groves(DE)
R5#155 Thomas Williams(OLB)
R5#159 Trae Williams(CB)
R7#213 Chauncey Washington(RB)

● 総評
TENと違って相性の良いJAC。同地区で唯一勝ち越している相手です。
昨季も、最後は消化試合の感があったものの、1勝1敗。貴重な勝利で何とか対同地区完封負けを回避しました。
http://texamaniac.blogspot.com/2007/10/wee6-jax.html
http://texamaniac.blogspot.com/2007/12/wk16-ind-wk17-vs-jax.html

- ディフェンス
JACと言うと、ツインタワー Marcus Stroud と John Henderson による強力ラン守備がディフェンスの代名詞でしたが、上述したように今季はパスラッシュに偏重。このシフトが果たしてスムーズにゆくかどうかが見ものです。
早期に結果を出せないと、ドラフトの対価が高すぎたのではないかという批判は出てきそうです。既に実力証明済みの DE Jason Taylor(MIA) を獲得する道もあったはずなので。

- オフェンス
近年、リーグ中で流行っているツインバック(RB二人体制)システムですが、NFCではMIN、AFCではJACがまさにその成功例ではないかと思います。昨季Rush Yds/Gでリーグ上位2チームがMIN(164.6)とJAC(149.4)でもあります。
Fred Taylor と Maurice Jones-Drew、二人の個人成績も素晴らしいものがあります。彼らを止めるのはなかなか至難の業ですが、それに加えて驚異なのが昨年からスタメンになった QB Garrard の成長です。
特筆すべきは、INTの少なさ。INT%は実に0.9とリーグ一位の成績です。Bradyは1.4、Manningは2.7、Schaubは3.1、Youngは4.5です。
オフにはWR陣の補強も進み、Garrardが前年に引き続き好調を維持すると…想像するだけで頭が痛くなります。

なかなか弱点がなさそうなJACですが、あえて弱点を探すとOLineではないかと思います。ラン攻撃も、OLがしっかりしていればこそ出るもので、多少メンバーの入れ替えがあった今年は、去年と同じようにレーンを開けられるかどうか。

- 鍵を握る選手
Amobi Okoye : ランを止めて、パスシチュエーションにはGarrardにプレッシャーを!
Rahean Mathis : パスラッシュが不発に終わると、DBの力が問われます。昨季怪我で泣いた Mathis が、06年プロボウルに進出したときの輝きを取り戻せるかどうか。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

To doです。
チーム力だけで言えば、AFC屈指のJaxですが、何となくやれるんじゃないかという気がしています。これも相性ですね。今年はとにかくDT Stroudの移籍が大きいのではないかと思います。Runはきっちり止めるし、QBへのプレッシャーも一流、とにかくやっかいでしたから。Garrardの昨年の成績はすばらしかったですが、出来過ぎの感も強いですし、WR陣はそれほどでもないですから、RBのワンツーパンチをいかにして止められるかが勝利への鍵でしょう。DT陣のがんばり次第ですね。最悪でも1-1、可能なら2-0を希望です。

texamaniac さんのコメント...

本当に厄介なチームになってしまいましたね。仰るようにまずは確実にランを止めることですね。