2008年10月30日

バックアップQB

このオフシーズン、テキサンズ控えQBの Sage Rosenfels にトレード話がありました。
相手は、次戦で対戦するMIN。
ドラ2巡目を要求したのに対し、MINが打診してきたのはドラ3巡目と交換条件での折り合いがつかず、結局このトレードは決裂。
今のMINのQB事情を考えると、仮に成立していたら、恐らく今週末は Sage と相見えることになっていたことでしょう。
それはそれで面白いゲームとなったかもしれません。
皆様は幻に終わったこのトレード、振り返ってみてどう思われますか?
  • Sage は去年、今年と怪我・病気の Schaub にかわること6度先発をし、4-2という好成績をおさめています。
  • ただし、IND戦ではボーンヘッド3連発により17点差ものリードをふいにしたのも Sage。あの試合に勝っていれば自身の先発成績5-1だっただけでなく、チームとしても今頃4-3で AFC South 単独2位となっていたはずです。
  • テキサンズは08年ドラフトでは、2つの3準指名権(1つは1準目トレードダウンにより獲得)で Slaton と Molden を獲得しました。先発RB、そしてスペシャルチームの柱として二人とも既に即戦力として活躍してくれています。
  • 今のリーグで控えQBの存在は非常に重要になってきています。昨年はシーズン通して史上最多の64人もの先発QBが誕生。今年も早くも47人が少なくとも1試合に先発しています。先発に限らず、パスを投げたQBとなると55人。この傾向はまだ続きそうです。

2008年10月29日

Home Sweet Home

出だしの躓きと打って変わり、10月はテキサンズにとって素晴らしい月となりました。
惜しむらくはINDに大逆転負けを喫してしまったこと。あれがなければ無傷の月間4勝だったのですが。過ぎたことは仕方ないですね。
さて、テキサンズの3連勝。チームの勢いもさることながら、やはりホームという地の利も多分に影響しているのではないかと思われます。何せ、テキサンズはリライアントでは別チームかというような強さを発揮。
昨季は、ホームで6-2、アウェイで2-6。そして今季はこれまでホーム3-1、アウェイで0-3となっています。
以下は、本拠地と敵地におけるチームスタッツの比較です。

● 2007

OFFENSEDEFENSE
Points/GYds/GPassYds/GRushYds/GTOPoints/GYds/GPassYds/GRushYds/GTO
HOME (6-2) 28.3
318.6 223.1 95.5
18 19.4
326.1 233.4
92.8
13
AWAY (2-6)
19.1348.5 245.8
102.8
20
28.6
362.3 226.9
135.4
12

● 2008

OFFENSEDEFENSE
Points/GYds/GPassYds/GRushYds/GTOPoints/GYds/GPassYds/GRushYds/GTO
HOME (3-1) 29.8
416.0 283.5 132.3
8 21.5
315.8 226.5
89.3
5
AWAY (0-3)
18.7312.3 212.3
100.0
6
33.0
341.0 181.0
160.0
3

特筆すべきは、やはり敵地に乗り込んだときのラン守備でしょう。
敵地では負け試合が多くリードを許す場面が多いので、時計を進めるために余計にランを出されるということもあるかもしれません。が、それにしてもホームでのラン守備を見るとかなりの差。
リライアントのクラウド・ノイズが相手OLのランブロックに多少なりとも影響を与えているのかもしれません。
いずれにせよ、次戦MINでBye明けの A.D. を迎え撃つテキサンズとしてはあまり喜ばしくないスタッツではあります。


2008年10月28日

WK8 結果 vs CIN

cin.gifWIN : 6 - 35

プレイオフを語り出すのはまだ時期尚早ですが。4連敗のスタートを思うと何と気分の良いカムバックでしょう。
そして実に久しぶりのスカッとした勝ち方。
オフェンス、ディフェンス、スペシャルチーム、そしてコーチング。全ての面でCINを上回り、これでチーム史上初の1シーズン内での3連勝。そして29点差という得点差も、過去最大という完勝でした。
CINは正 QB Palmer を怪我で欠いた状態、そして今年はこれまで未勝利の7連敗とボロボロの状態。勝って当たり前ではありましたが、それでも何が起こるかわからないのがこのリーグ。
事実、CINはWK3ではディフェンディング王者NYG相手にオーバータイムまで持ち込んでいますし、これまでの7敗での平均点差は9.3点。
それを、4つのTD(+2ポイントコンバージョン)差で勝ったあたり、テキサンズとしては十分自信を持ってよい結果だと思います。

この試合でも Schaub と AJ のホットラインが爆発。4試合連続の250+Ydsはこれまたテキサンズ史上初。そして144.0と圧巻のQB Rateもチーム記録です。
Jerome Solomon によると
、最近の5試合のスパンにおけるオフェンススタッツをみると、テキサンズのパス攻撃はリーグ2位の成績、オフェンス全体ではリーグ1位、そして挙げた得点はリーグ4位とのことです。
素晴らしいオフェンス。07年開幕前には弱点と言われたレシーバー陣。そして、今年のオフにはRB陣が弱小と言われていたことがまるで嘘のようです。
しかし油断は禁物。これから、290.1Yds/G(リーグ8位)のMIN、15.7失点(3位)のBALと立て続けに超強力ディフェンスを相手にします。真価が問われる2試合、要注目です。

さて、CIN戦。素晴らしかったのはオフェンスだけではありません。特筆すべきは守備、そしてこれまで頭を悩ませ続けたレッドゾーンディフェンスです。
この試合では20Yds以内に2度侵入されるも、2度ともTDを許さず。特に第3Qのドライブでは Mario のサックでファンブル誘発、Amobi のリカバー。今季はじめて0点に抑えることに成功しました。
やはり Dunta の復活が大きいでしょうか。本人も復帰2戦目にしてINTを記録、タックル数も Diles に続くチーム2位の9Tck(7Solo)をあげました。
E.Wilson と N.Ferguson の Safety コンビも大活躍。
オフェンスに続き守備が引き締まってくれるとこれ以上心強いことはありません。

次戦は久しぶりの敵地。ここで勝って星を五分に戻せれば、その時こそプレイオフ熱が高まってくることでしょう。

[ CIN ] 6
Total Net Yards : 253
Penalties-Yards : 7-51
Time of Possesion : 24:49
Total Turnovers : 3

[ HOU ] 35
Total Net Yards : 384
Penalties-Yards : 7-55
Time of Posession : 35:11
Total Turnovers : 0

2008年10月27日

特別寄稿: モメンタムを生んだ決勝ドライブ (Inside Blitz 生沢浩さん)

先日、僭越ながら Inside Blitz寄稿させて頂きましたが、今回はそのお返しとして生沢さんが特別に「Da Bull Pen」のために原稿を書いて下さいました!
生沢さん、本当にどうもありがとうございます!

※この稿の無断使用・引用は固くお断りします。


Da Bull Penの読者の皆さん、テキサンズファンの皆さん、こんにちは。InsideBlitzの生沢です。

先日、texamaniacさんから僕のブログ「生沢浩のNFLレポート Inside Blitz」に寄稿していただいたので、そのお返しに記事を書かせていただきました。

暇つぶしに読んでいただければ幸いです。


「モメンタムを生んだ決勝ドライブ」

フットボールはモメンタムのスポーツだ。

野球やテニスなどと違い、使う道具はボールのみ。しかも、直接的な肉体のコンタクトが競技の内容のほとんどを占めるから、それだけにモメンタムによって引き起こされた精神的高揚が試合に作用しやすい。

ビッグプレーひとつでモメンタムは大きく変わる。それが試合の、ひいてはシーズン全体の流れをも変えることが起こりうるのだ。テキサンズが今季初勝利を獲得した第6週のドルフィンズ戦でも、モメンタムが試合の結果に大きく影響した。それは最後の決勝TDドライブでのふたつの4thダウンコンバージョンに見て取ることができる。

テキサンズの最後のドライブは自陣24ヤード地点から始まった。この直前にドルフィンズがRonnie BrownのTDランで28-23と逆転しており、モメンタムはドルフィンズにあった。

最初のプレーはQB Matt ShaubがドルフィンズのLB Jeoy Porterにサックされて8ヤードのロスとなる。この試合で何度となくプレッシャーを受けているPorterに出鼻をくじかれた形だ。このドライブでもSchaubはPorterのラッシュを常に背後に感じなければならなかった。

ドルフィンズの側から見れば、逆転をした直後のドライブで相手QBにプレッシャーをかけ続け、完全に勝ちパターンが出来上がっていた。テキサンズを4thダウン10という状況に追いやるまでは。

自陣36ヤードからの4thダウン。残り時間はわずか52秒でタイムアウトはひとつだけ。これがタイタンズに与えられた条件だった。ドルフィンズはこのダウンを止めれば勝利は9分9厘手にすることができた。そこに起死回生のビッグプレーが生まれる土壌があった。

プレー前のモーションにより、テキサンズのフォーメーションは右にレシーバーが3人、左のSEにAndre Johnsonのみが残る隊形となった。ショットガンからスナップを受けたSchaubは右にロールアウトして、左サイドを縦にあがるJohnsonにスローバックによるパスを投げた。

JohnsonはドルフィンズのSS Yeremiah BellとCB Andre Goodmanのダブルカバーを受けていた。Shaubの放ったボールはJohnsonの前に回りこんだBellの両手におさまりかけた。しかし、その両腕の間に自分の左腕を割り込ませたJohnsonがボールをもぎ取るようにしてパスキャッチをしたのである。

ゲインは23ヤード。一気に敵陣41ヤードに進入するプレーとなった。この瞬間に残り時間52秒とタイムアウトはテキサンズに有利な材料に変わった。

余裕のできたテキサンズはショートパスを駆使してゴール前3ヤードまでボールを進める。ここで早いタイミングのパスプレーをコールしたのは、Porterのラッシュによってオフェンスの流れを止められたくないというGary Kubiakヘッドコーチの計算があった。

そして、再び4thダウンを迎える。エンドゾーンまでは3ヤード。ここでKubiakがコールしたのはSchaubによるドローだった。アウトサイドのレシーバーのカバーにLBを割いていたドルフィンズは中央を守る選手が誰もいなかった。Schaubはまっすぐに進んだ後、やや右に進路を変えた。その動きに合わせてRG Chris MyersがドルフィンズDE Randy Starksをインサイドに押し込んでオフガードに大きなランニングレーンができた。

これはKubiakとKyle Shanahan攻撃コーディネーターが、ドルフィンズ守備がミドルのゾーンを空ける傾向があることを読んでのプレーコールだった。試合後、Kubiakは「ギャンブルだった」と認めたが、この決断がテキサンズに勝利を呼び込んだ。

JohnsonのパスキャッチとKubiakのガッツィーコール。これがテキサンズにモメンタムを生んだ。これで勢いがついたのかテキサンズは翌週のライオンズにも勝利して連勝を達成した。開幕4連敗のあと、少しずつではあるがチームが上昇気流に乗りつつある。これもドルフィンズ戦でのふたつの4thダウンコンバージョンが生んだモメンタムの効果なのかもしれない。

2008年10月25日

WK8 予想 vs CIN

シーズン中盤で珍しいことに、2週続けて未勝利チームがホームにやってきます。
これでテキサンズフランチャイズ史上初の3連勝決定!…と高らかに宣言したいところですが、妙な胸騒ぎがします。
過去の歴史がそうさせるのでしょうか。
02年、テキサンズ誕生の年。同じWK8でCINをリライアントに迎えました。
テキサンズはDALとJACを破り2-5、CINは全敗で0-7。エクスパンションチームにも関わらず、下馬評では圧倒的にテキサンズ有利。それだけ評価の低かった当時のCINでした。
しかし。テキサンズは負けました。CINシーズン2勝のうち1勝を献上。しかもあろうことか3対38という大敗でした。
そしてもう一つ。
怪我の C.Palmer にかわり先発する Ryan Fitzpatrick。今季WK4以来3戦を含め、これまでのキャリアで6試合に先発していますが、いずれも負け。まだまだ無名に近い若手QBです。
ですが。テキサンズはこの無名QBのルーキーイヤーに痛すぎる負けを喫しています。
当時 Fitzpatrick はSTLの第3QB。05年WK12、リライアントでのゲーム。正QB M.Bulger を欠き、先発した Jamie Martin が怪我で退いたため第1Qに登場した Fitzpatrick は、この試合、310Yds、3TD、117.4RateとエリートQB並みの活躍。見事に21点差を引っくり返され27対33とオーバータイムでの敗戦となりました。

DET戦では、D.Orlovsky に C.Johnson へのビッグプレーを通されました。
CINは C.Ocho Sinco と T.Houshmandzadeh、C.Henry とレシーバーのタレント豊富なため、ことさらビッグプレーへの不安が募ります。
パス攻撃を無効化するためには、やはりQBへのプレッシャーを与えることです。CINは既に26被サックを許しており、リーグ31位のパスプロテクション。恐らく Mario はDET戦のように集中マークを受けるので、ブリッツも多用するのが吉。そして Bulman にも引き続き期待です。
ランですが、C.Perry はAvg2.6、C.Benson はAvg3.1と相変わらずCINは走るのが不得意。ただ、OL中央3人は体格でテキサンズDTを上回ります。ここ数試合見違えるようにラン守備が向上していますが、シーズン開幕当初のようにLB陣が大忙しとなっては守備のペースが乱されます。甘くみず、ズルズルとランを許さないような注意が必要です。

逆に、テキサンズオフェンスとしては Slaton、Green で試合のペースをつかみ、ランで Schaub のパス攻撃の下地をつくりたいところ。いつも通りパスを散らしてフィールドを広く使いたい。CINはLB陣が弱小なので、DET戦に引き続き O.Daniels の大爆発が期待できます。

勝利のポイント。毎度大事と言っていることではありますが、今週はターンオーバー数で上回った方が勝つような気がします。
Fitzpatrick にプレッシャーを与え、サックからファンブル、もしくはインターセプト。
そして、 ボールハンドルに難のある Benson をハードヒット(Bennett、Duntaに期待)でファンブル。
軽く2つはTOを取りたいところです。

予想 : (WIN) 31 CIN - 34 HOU
打ち合って勝ち!初の3連勝といきましょう


2008年10月24日

開花間近!テキサンズの有力なタレント

NHK-BSとG+にてNFLの解説をされている Inside Blitz の生沢浩さんのブログに、この度寄稿という形で記事を載せて頂きました!皆様是非是非ご覧下さい。
「生沢浩のNFLレポート Inside Blitz」 http://www.insideblitz.net/archives/51546616.html

生沢さん、この場を借りて改めてお礼申し上げます。どうもありがとうございました!

2008年10月23日

Schaubの一年目

Houston Chronicle に、Jerome Solomon が Schaub の一年目という記事を載せていました。
http://blogs.chron.com/jeromesolomon/2008/10/schaubs_first_year.html

なるほど、怪我での離脱があったので2年越しとはなりましたが、テキサンズの正QBとして先週DET戦がちょうど16試合目の先発。ちょうど”一年目”を終えたことになります。
Solomon の記事では、Schaub と David Carr や Warren Moon 等との一年目スタッツ比較をしており、これはこれで大変興味深いのですが。
折角なので、全16試合の成績を洗い出してみたいと思います。

● Schaub の一年目

Game
Opp
Result
Comp/Att
Pct
Yds
Avg
TD
Int
Sck
Fum/Lost
Rate
07 WK1
KC
W 20-3
16/22
72.7
225
10.2
1
1
2
0/0
101.5
07 WK2
@CAR
W 34-21
20/28
71.4
227
8.1
2
0
0
0/0
119.2
07 WK3
IND
L 24-30
27/33
81.8
236
7.2
1
2
3
2/0
81.3
07 WK4
@ATL
L 16-26
28/40
70.0
317
7.9
1
0
1
2/1
101.8
07 WK5
MIA
W 22-19
20/34
58.8
294
8.6
0
1
2
1/1
74.9
07 WK6
@JAC
L 17-37
19/31
61.3
259
8.4
0
1
2
1/1
74.5
07 WK7
TEN
L 36-38
5/9
55.6
23
2.6
0
0
2
1/0
60.9
07 WK8
@SD
L 10-35
11/18
61.1
77
4.3
0
2
0
0/0
31.3
07 WK11
NO
W 23-10
21/33
63.6
293
8.9
2
0
1
0/0
112.3
07 WK12
@CLE
L 17-27
22/36
61.1
256
7.1
2
2
2
0/0
78.0
07 WK13
@TEN
L 20-28
3/5
60.0
34
6.8
0
0
1
0/0
80.4
08 WK1
@PIT
L 17-38
25/33
75.8
202
6.1
1
2
5
1/1
75.6
08 WK3
@TEN
L 12-31
17/37
45.9
188
5.1
0
3
3
2/0
27.8
08 WK4
@JAC
L 27-30
29/40
72.5
307
7.7
3
0
0
1/0
119.5
08 WK6
MIA
W 29-28
22/42
52.4
379
9.0
1
2
1
0/0
71.4
08 WK7
DET
W 28-21
26/31
83.9
267
8.6
2
0
3
2/1
124.1

ここ3戦、何かしらでテキサンズとしての自己新を更新しているのが頼もしいです。
そしてAJとのホットラインが調子良いときはさすがのスタッツですね。
それにしても。TEN、ホントに苦手ですね…。


2008年10月22日

André Davis 離脱

André Davis が左手薬指の手術を月曜に行いました。
プレシーズンから患っていた怪我(脱臼)で、悪化したため手術に踏み切ったもようです。
Kubiak は、今週末のCIN戦に出場できることを祈っているというようなコメントをしていましたが、どうやら3、4週間は欠場することが濃厚なようです。
今季 Davis は、7Rec/123Yds/17.6Avg。AJをはじめ他のレシーバーが絶好調なこともあり、スタッツ上は大活躍とまでいかないものの、ディープにもゆけるし、ビッグプレー能力もあり、デコイにもなる貴重な戦力。
そして何より、正キックリターナーであるだけに、離脱は少なからず痛いところです。
大きな怪我でないのがせめてもの救いです。
Davis にかわる3rdレシーバーには David Anderson が、KRには Jacoby Jones が穴埋めで入るのではないかと思われます。


2008年10月21日

WK7 結果 vs DET

det.gifWIN : 21 - 28

ホーム4連戦の3戦目、相手は全敗のDET。
当然勝たなければならない試合に、しっかりと(と言っておきましょう)勝ってこれで我がテキサンズは2連勝。
うーん、しかしどうでしょう…。
フランチャイズ史上初の3連続TDドライブ、0対21、という圧倒的な出だしだっただけになんともすっきりしないゲームとなってしまいました。
前半、Schaub の incomplete はたったの2つ(最終的には26/31、267Yds、2TD)、ランでは Slaton と Green 合わせて100Ydsに届きそうであった(最終的には二人合わせ 142Yds、1TDずつ)のが、後半に入って失速。
5回のうち4回の攻めでパントを強いられ、手負いのライオンに18対7と差を詰められました。
なんとか逃げ切ったから良かったものの、大逆転を許したIND戦といい、詰めの甘さが非常に気になります。
ただ、勝ちは勝ち!
若いテキサンズにとってはすっきり圧勝するよりも、こうやって競り合う方が、同じ勝ちでも課題が浮き彫りになって良いのかもしれません。(と思うようにします)

修正すべき課題点は、毎度同じことを言っているような気もしますが…

● ターンオーバー!!
   INTこそなかったものの、Schaub は4ドライブ目、DET8ヤードまで攻め入ったところでファンブル・ロス。
   気をつければ避けられたターンオーバーで、結果的にこのドライブを境に競り合う形となってしまいました。

● ビッグプレーを許すディフェンス
   守備も全体的には少しずつ良くなっているのかな、という気がしますが。
   頻繁にビッグプレーを許しているのが気になります。
   先週、MIA戦で Pennington-Cobbs に食らった2TDもそうでしたが。
   今週は新人 RB Kevin Smith のロングゲインTDと、なんといっても Calvin Johnson へのロングパス2本。
   Johnson は2 Recでなんと154Yds!とても信じがたい数字です。しかもQBは先発2戦目の Orlovsky …。

● ディフェンスプレイコール
   上述 C.Johnson へのロングボム、96Yds(!)のタッチダウンパスですが。
   何度見返しても不思議でなりません。
   Roy Williams が抜け、DETの武器は Johnson だけとわかりきっているにもかかわらず。
   何故 Faggins がシングルカバー!?馬鹿げているとしか言いようがありません。

次戦も、0勝チームを本拠地に迎えます。
結果が出ていませんが、恐らくはDETよりもタレントが揃っているCIN。
取りこぼしをしまいか、妙にそわそわしてしまうのは私だけでしょうか…。
ひとまず今は Dunta の復帰と、連勝を楽しみますが。


2008年10月17日

WK7 予想 vs DET

攻守両方で、すべての面においてテキサンズがスタッツ的に上回る相手というのもなかなかいないものです。
おまけにDETは正QBがIR入り、かつNo.1レシーバーはトレードで放出。そしてホームでの開催。
DETファンには申し訳ないですが、次戦はテキサンズにとってはプレゼントと言っても過言ではないでしょう。

● Offense


Pts/G
TotalYds/G
PassYds/G
RushYds/G
DET
15.2(29)
252.8(30)
175.0(24)
77.8(30)
HOU
22.4(17)
362.6(5)
248.6(6)
114.0(16)

● Defense


Pts/G
TotalYds/G
PassYds/G
RushYds/G
DET
31.8(31)
421.6(32)
250.6(30)
171.0(31)
HOU
31.6(30)
341.4(23)
210.4(16)
131.0(24)

勝つのは当たり前として、DET戦では内容が問われます。MIA戦のような勝ち方では今回はファンも納得できないでしょう。
オフェンス、ディフェンス両面でDETを圧倒することを期待します。そしてできるはず。

まず守備では、Mario以外からのサックと、INTを期待したい。
DETは既にこれまで22サックを食らっており、おまけにQBは先発わずか2戦目の Dan Orlovsky (誰?)。
DL4人のラッシュでプレッシャーを与え、"Happy Feet" のミスを誘いたい。
気をつけたいのはパスよりランの方だが、ここ何戦かラン守備も調子があがってきているので問題ないでしょう。
RB K.Smith は肩を痛めているようですし。

オフェンスでは、Schaub-AJ のホットラインに期待大。DETはこれまで40+Ydsのパスを既に7本も通されており、ビッグプレーを阻止できない。この試合でもロングゲインできると思います。
気をつけるのはターンオーバーだけ!MIN戦で Leigh Bodden が一人頑張っていました(あのinterferanceコールはちょっと可哀想)が、DETはこれまでまだ1INTしか取れていません。Schaub にはそれを増やさないように気をつけてもらいたいと思います。
ターンオーバーのリスクを減らすため、Kubiak は恐らくラン主体のオフェンスを組み立てるはず。
そろそろ Slaton のロングゲインTDを見てみたいですね。

予想 : (WIN) 20 DET - 31 HOU

先週は時間がなくて予想を書けなかったのですが勝利。今週もゲンを担いで書かない方が良かったりして…

2008年10月16日

スペシャルチーム

WK6のMIA戦では、Jacoby Jones の70YdsパントリターンTDがありました。
2度レッドゾーンに攻め入りながらFG2つに終わり、6対14と負けていた状態でのTD。チームとファンの士気が一気に上がったPRでした。
そして、K Kris Brown。この試合でも3発のFGを難なく決め、これで今季10/10、100%の決定率です。
今一番、チームで安定している選手と言えるかもしれません。
あまり表舞台に出ることがないスペシャルチームですが、上記の通り、テキサンズにとっては重要な戦力であります。
しかし、ひとつ気になるのが。そう、キックリターンです。
昨季26.5Yds/Avgでリーグ2位の平均KRヤードを稼いでいたリターン陣ですが、今季は21.5Yds/Avgで22位と低迷。
主リターナーの Andre Davis が昨季ほどの活躍を見せられていません。
各試合のスタッツを見ると、開幕当初PIT、TEN、JAC戦でのつまづきがどうやら足を引っ張っているようで。ここ2戦は調子を取り戻しているだけに、Schaubオフェンスのためにも、このままの勢いを維持してほしいものです。

● Kick Return

GNOYDSAVG
1-3
15
267
17.8
4&5
9
249
27.7

● Andre Davis KR Stats
YearNOYDSAVG
LG
TD
2007
32
968
30.3
104
3
2008
21
474
22.6
50
0

それにしても。KR回数増え過ぎですね。点取られ過ぎ…。

2008年10月15日

二人目の Roy Williams !?

DALよりビッグニュースが飛び込んできました。
トレードデッドラインである、10/14 16:00 EST の直前(DALオーナー Jerry Jones によると、締切2分前であったとのこと)。
DETのエースWR Roy Williams を3つのドラフト権と引き換えに獲得したとのことです。
ちなみにDALにはご存じSSに同姓同名の Roy Williams がいますが、親戚とかではないそうです。

● DET --> DAL
Roy Williams (WR)
09年ドラフト7巡目指名権

● DAL --> DET
09年
ドラフト1巡目指名権
09年ドラフト3巡目指名権
09年ドラフト6巡目指名権

04年1巡指名でDET入りした Williams は、06年には 82Rec/1,310Yds/7TD でプロボウルにも出場したビッグプレーレシーバー。
3つのトレード権は高すぎるのではないか?
自分のところへのパスが少ないとゴネはじめている T.O. との併用がはたしてうまくゆくのかどうか?
などなど疑問はありますが。
とりあえず、次戦ホームにDETを迎える我らテキサンズとしては、Roy Williams の心配をする必要がないだけでかなり儲けものですね。

なお、テキサンズにはデッドライン間近でトレード等はありませんでしたが。
IR入りしていた OG Fred Weary がカットされました。02年ドラフト3巡指名で獲得した Weary。
チーム創設以来の選手がまた一人いなくなり、残すは Chester Pitts、Kris Brown、DeMarcus Faggins の3人のみとなりました。

2008年10月14日

WK6 結果 vs MIA

mia.gifWIN : 28 - 29

待ちに待った勝利!カモにしているMIAから、かなり泥臭い勝ち方ではありましたが、喉から手が出るほど欲しかった待望の勝ち星をもぎとりました。
試合内容は決して自慢できるような良いものではありませんでしたが。
一番重要なのは、「W」を手にしたこと。
今回の記事では悪い点に目をつぶり、勝利の美酒に酔いしれようと思います。

● オフェンスが獲得した485Ydsはテキサンズ最多記録。
● Schaub は 22/42、379Yds。獲得ヤードはキャリアハイ。また、JAC戦に次いで2試合連続の300+Ydsの活躍。
● AJ は 10Rec、178Yds。こちらも獲得ヤードはキャリアハイ。
● Jacoby Jones がキャリア初となるTDを記録!
● リーグ上位のMIAラン守備を切り崩したとは言えないものの、Slaton と Green ともに安定したランを披露。
 ボール保持時間でもMIAを上回った。
● スタメン2戦目の S Harrison はミスタックル少なく、チーム最多の10タックルと活躍。
● Super Mario は2戦連続の2サックゲームで、5試合で既に6.0サックを記録。
● サックこそ記録していないものの、Bulman も Pennington にプレッシャーを与えられた。
● 最後のドライブ、最後のプレイで劇的なTDとなったQBドローは、相手守備配置をよんだ素晴らしいプレイコールであった。
● この試合でも、犯したペナルティーは1つのみ。
● そして試合とは関係ないですが、Dunta が今週水曜の練習で復帰します!

[ MIA ] 28
Total Net Yards : 370
Penalties-Yards : 4-30
Time of Possesion : 27:43
Total Turnovers : 1

[ HOU ] 29
Total Net Yards : 485
Penalties-Yards : 1-5
Time of Posession : 32:17
Total Turnovers : 4




2008年10月10日

1Qディフェンススタッツ

昨日に引き続き、07年とのチームスタッツ比較。ディフェンス編です。
まず目に付くのは、やはり失点の多さ。
被TD14個のうち、13個は、既に記事に書いたように、レッドゾーン内で献上したもの。
ゴール前守備の強化が急務です。

そして、Rushing Yds/G。一試合平均140Yds近く走られており、全くランを止められていないことが数字にも表れております。
DT二人が、パワー、サイズ不足でランストッパーじゃないこと。LBのポジション取りが悪く、DeMecoもランブロックに拾われてしまうこと。そして両Safetyを筆頭に、チーム全体としてミスタックルが多すぎること。ここらへんが原因ではないかと思います。
面白いことに、敵もさるもので、プレイコールも、今季はパスよりランを多用されていることがわかります。

パス守備に関しては、オフからの懸念材料であったQBラッシュがやはり不足しています。
サック数はたったの5(うち4つはMario)、このペースだとシーズン通しても20しかあげられません。
なお、パス試投(Attempt)数に対する比率を計算すると、サック率はわずか4.6%。これはリーグ28位の成績です。
1位はさすがのNYG、12.0%(15 Sck/125 Att)。なんとも羨ましい限りです。
QBのサックやヒットが少ないことが、INTやFumble等のターンオーバーの少なさにも繋がっているように思えます。
コーチ陣は、Tim Bulman や DelJuan Robinson、N.D. Kalu らの積極起用も検討しているとのことで、DLのメンバー入れ替えがあるかもしれません。


● DEFENSE GAME STATS

YearGPts/GYds/GYds/P3rd PctPenPen YdsToP/GFUM Forced FUM Recovered
2007 16 24.0344.25.5 42% 81 614 30:1924 14
2008 4 32.5 334.2 5.6 43% 20 174 30:11 4 2


● DEFENSE PASSING/RUSHING STATS
YearPASSINGRUSHING
Att/GAvgYds/GTDINTLng20+40+SckAtt/GAvgYds/GTDFUMLng20+40+
2007 34.1 7.1 230.1 25 11 74T 46 7 31 26.1 4.4 114.1 15 6 76 11 2
2008 27.2 7.4 194.5 6 2 37 11 0 5 30.8 4.5 139.8 8 2 41T 2 1

2008年10月9日

1Qオフェンススタッツ

早いもので開幕から既に4試合を消化。残念ながら、そのスタートは0勝4敗という厳しいものになってしまいました。
が、下を向いてばかりいても仕方ありません。
4敗した相手は、いずれも昨季プレイオフに出場した強豪ばかり。
ハリケーンという災害に見舞われ、疲れの取れないBye Weekも強いられました。
負けなりに、試合内容はゲームを消化するごとに良くなってきています。
そしてなんといっても、長いシーズン。フットボールの試合に例えると、まだ第1Qが終わったばかりにすぎません。
IND戦を見てもわかるように、これから何が起きるかまだまだわかりません!

さて、1Qを終えた時点でのチーム成績を見てみたいと思います。昨季フルシーズンとの比較、本日はオフェンス編です。
Slaton の期待以上の活躍で、ランオフェンスがだいぶ良くなってきました。
これに加え、Green がこのまま怪我なく過ごせたら、かなり強力なワンツーパンチになります。
Schaub もだいぶ楽になりそうです。これでAJとのタイミングが合い始めたらオフェンスは安泰ですね。
パスで気になるのは、平均獲得ヤードが少ないのと、サックが多いこと。
これは相関関係があるかもしれません。
OLは昨季からかなり入れ替えがありますし、Gibbs のスキームを浸透させている時期でもあります。
おまけに、これまでの対戦相手はパスラッシュに優れるチームも多く。
十分な時間がないため、ショートレンジのパスしか活かすことができていないと言えるかもしれません。
その他、守備側も言えることですが、今季はペナルティーをコールされることがかなり少なくなっています。
オフェンスで反則10回はなんとNE(11回)を抑えてリーグ1位。
笛を吹かれていないのに勝ち星に繋がっていないのがなんとも悲しいですが・・・。

● OFFENSE GAME STATS

YearGPts/GYds/GYds/P3rd PctPenPen YdsToP/GFUMFUM Lost
2007
16
23.7
333.6
5.5
45%
82
636
29:41
26
17
2008
4
20.8
332.0
5.2
41%
10
73
30:43
8
3


● OFFENSE PASSING/RUSHING STATS
YearPASSINGRUSHING
Att/GAvgYds/GTDINTLng20+40+SckAtt/GAvgYds/GTDFUMLng20+40+
2007
33.1
7.4
234.4
24
21
77T
40
10
22
26.1
3.8
99.1
12
4
41
7
1
2008
35.8
6.6
218.0
5
6
49
10
1
10
25.8
4.4
114.0
4
4
50
3
2

2008年10月8日

デッドゾーンいまだに

以前、テキサンズのレッドゾーン守備の脆さについて書きましたが。
http://texamaniac.blogspot.com/2008/09/blog-post_25.html
残念ながら、2試合経た今も状況はかわっていません。
今季4試合でのレッドゾーン守備ですが。14回侵入され、13TD、1FGを与えております。
実に失点率100%、被TD率はなんと92.9%になります。
自陣20ヤードまで進められたら、100%の確率で失点、更に9割以上の確率で6点は献上しているということです。
これはぶっちぎりでリーグ最低の成績です。
ちなみに今季レッドゾーン被TD率でテキサンズに続くのは、
NE 75.0%(9/12)
JAC 73.3%(11/15)
OAK 69.2%(9/13)
となっております。
逆に、リーグ上位3チームは下記の通り。
CAR 22.2%(2/9)
BAL 28.6%(2/7)
NYG 28.6%(2/7)
まず分母が少ない時点でテキサンズとは差がありますね…。
ちなみに、昨季のテキサンズのレッドゾーン守備は、62回侵入され、33TD、22FGでした。
失点率は88.7%、被TD率はリーグ17位の53.2%でした。
せめてここまでは引き締め直してほしいものです。
そもそも今季こんなに悪いのは何故なのでしょうか…。


2008年10月7日

WK5 結果 vs IND

ind.gifLOSS : 31 - 27

一夜明け、ようやく少しだけ冷静さを取り戻すことができました。
具合の悪い Schaub よろしく、昨日のIND戦直後は、ショック、呆れ、怒りを通り越して吐き気すら覚えました。
文句なしにチーム史上最悪の大逆転負け。どころか、長いリーグの歴史の中でも、残り5分で17点差をひっくり返され、OTではなく60分内で逆転負けを許したのは昨日のテキサンズがはじめてのことです。
記念すべき100試合目はなんとも不名誉な結果となってしまいました。

振り返りたくもないですが、記録のために書きますと。
第4Q、テキサンズ最初の攻め。Slaton がこの日2つめのTDを決め、INDを27対10と突き放す。
過去対戦した中でも、IND相手に17点差ものリードを奪ったのはこの時がはじめて。残り時間8:18。
続く Manning のドライブでは追い上げのTDを許すも、得点は27対17。
この時点で残り時間は既に4:04、かつINDのオンサイドキックを David Anderson が敵陣42Ydsでカバー。
ほぼ勝利は確実でした。
この日の守備を考えると、以降すべてニールダウンしていても勝てたのではないかというくらいの状況。
だがしかし。
ボールをプロテクトすること。あそこで唯一気をつけなければならなかったそんな単純なことを、QB Sage はできませんでした。
しかも1度ならず、2度、3度も。
"Air Sage" のヘリコプター・ファンブルにはじまり、最後の3ドライブ、わずか12回のプレイの中で、2 FUM、1 INT。
たった130秒の間に、INDに21点を献上し、悪夢の大逆転負け…。
これが負け癖がついてしまったチームの脆さなのでしょうか。

敗因は、言わずもがな Sage のプアーな判断力にあります。
病欠 Schaub にかわり巡ってきた先発のチャンスに、自らの力でINDに引導を渡し、次週以降も正QBの座を、というアピールをしたかったのかもしれません。空回りした頑張りが、最悪のターンオーバーを招いてしまいました。
個人的に許せなかったのは、2つ目のファンブル。恐らく1ドライブ前のミスが頭をよぎったのでしょう。が、明らかにボールを持ち過ぎ、俊敏なDEコンビを相手にしているという自覚の欠片もないプレーでした。
ここらへんの判断力の欠如が、Sage がバックアップたる所以かもしれません。恐らくこれで、QB交代論も暫くは落ち着くことかと思います。
※個人的には、病欠した Schaub にも不満はありますが。プロのアスリートとして、体調管理、それも17週間というスパン健康で過ごす(怪我は除く)というのも仕事の一つだと思います。

そして毎週毎週不満を言っていますが、敗戦責任の一端はコーチにもあると思います。
全部ランで押し通すべきだった、前に8人積んで明らかにランを止めにきていたので3rdを待たず、1stダウンからプレイアクションでロングゲインを狙うべきだった、等プレイコールに対しても賛否わかれていますが。
そんなことより。
ヘリコプター・ファンブルの場面では、「絶対にターンオーバーするな」、「スクランブルするときはロスでもいいからスライドしろ」。このような単純な指示が明確になされていたら。Sage も決して無理をしなかったのではないでしょうか。
また、勝敗とは関係ないところですが、再逆転をかけた最後のドライブ、タイムアウトが残っている段階でボールをスパイクしたのも個人的には解せません。
細かい部分ですが、そのような細かい積み重ねが、今のテキサンズの歯車を微妙に狂わしているような気がしてなりません。
そして、Richard Smith。試合大半INDを抑えたのは称賛に値しましたが、ゴール前の守備に相変わらず弱さを発揮しています。
これで勝てる星を2戦連続で落とし。特にIND戦はかなり精神的にダメージの大きい負け方をしました。
ここからチームのモチベーションを盛り返して、巻き返しをはかるのはかなり困難な作業だと思いますが。ロッカールームでのコーチ陣の手腕には期待してみたいと思います。

落ちてばかりもいられないので、良かった点を。
● Slaton は期待以上の活躍。Green もベテランらしい良い働きをしていました。INDのラン守備相手とはいえ、二人で140Ydsは十分立派です。テキサンズの two headed monster としてこのまま安定した活躍をしてくれれば、オフェンスは安泰です。
● ようやく見られたAJの活躍。9 Rec/131 Yds/1 TD。やはりこうでなくちゃ!
● パスラッシュ。やっとのこと、QBにプレッシャーを与えることができました。それも主にDLの4人だけで。Mario の2サックはさすが。ミスマッチを誘ったプレイコールも良かったと思います。Amobi もスタッツには出ないものの活躍していました。
● 試合を経ることに、OLが良くなってきているような気がします。新人 Duane Brown も、よくやっていると思います。
● これまでの試合通してそうですが、攻守とも反則が少ないのは良いことです。

[ IND ] 31
Total Net Yards : 314
Penalties-Yards : 6-31
Time of Possesion : 28:39
Total Turnovers : 1

[ HOU ] 27
Total Net Yards : 391
Penalties-Yards : 1-5
Time of Posession : 31:21
Total Turnovers : 3



2008年10月3日

WK5 予想 vs IND

待ちに待ったホームオープナーです。
一時ハリケーンIKEからの回復具合が危ぶまれた本拠地リライアントスタジアムですが、屋根を開けてゲームを開催することで落ち着きました。
今のところ予報では当日の天気は晴れ。足元の心配はなさそうです。が、気になるのは気温。
Chron のブロガー TexansChick こと Stephanie 曰く、直射日光があたるとリライアント内の気温は8度くらいあがるとのこと。特に日曜は、テキサンズ側が濃い色の Steel Blue ジャージを着用するので、慣れたホームとは言えど暑さが心配です。
http://blogs.chron.com/texanschick/2008/09/houston_texans_steel_blue_sund_1.html

昨日、HOUとIND両チームのスタッツ比較を紹介しましたが、守備側を更に細く紐解くともう一つ共通点があります。
それは、特にテキサンズにしてみれば意外なことに、パスに対しては両チームとも安定した成績をおさめているということです。
一試合平均ヤードをみると、INDは141.0Ydsに抑えておりリーグ2位、かつ被パスTDはゼロ。テキサンズも、181.0Ydsでリーグ9位となっております(ただしパスTDは4つ献上)。
ですがこれは、両チームのパス守備が素晴らしいというわけではなく。
対戦したチームがラン偏重型のオフェンスであること、そして何より、両チームともランを止められていない(=パスを投げる必要ない)結果です。
INDにいたっては、一試合平均199.3Yds(リーグ31位)ものランを許しており、ただでさえ弱いラン守備に、スター Safety Bob Sanders の不在が更に痛手となっております。
テキサンズがつけ入る隙があるとすればここです。ラン、ラン、そしてラン!走れなければ勝ちはかなり難しくなるでしょう。
※どころか、今のIND相手に走れなければこの試合だけでなく、これからのシーズンも苦しい戦いが続いてしまいそうです。
INDと対するときの大鉄則ですが、ランでターンオーバーのリスクを減らしながらヤードを稼ぐとともに、最も重要なことは攻撃で時間を費やして Peyton Manning がフィールドに立つ時間を極力制限する必要があります。
Slaton と、今週バックアップでの復活濃厚な Green の活躍に期待です。
ちなみにWK3でJACは同じ作戦で辛勝しましたが、わずか18分!と抑えられながら、325yds、3TDもの攻撃を見せたあたり、本調子ではないとはいえINDオフェンスはやはり要注意です。(JAC守備が実は脆いという話もありますが)

ランが出ず、点の取り合いとなった場合。残念ながら分が悪いでしょう。
Peyton にはこれまで好き勝手やられており、今の守備の状態がこれまでより改善しているとは思えないからです。
対テキサンズとのその生涯成績、12試合で11勝1敗、3,292Yds、29TD、4INT、QB Rating はなんと脅威の120.0となっています。一番カモにしている相手が、悔しいかな我らがテキサンズなのです。
もちろん Peyton も人間なのでミスはしますし、この3戦調子が悪いのも事実ですが、今の(というかいつも)テキサンズに欠けているパスラッシュがなければ、これまで通り得点を量産されてしまうでしょう。
ちなみにWK3で Peyton は、「去年までは投げるのに3.5秒時間があったのが、今年は2秒しかない」、というようなコメントをしたとか。
Bye明けで怪我人の回復もあり、ゲームプランする十分な時間もあり、Mario だけ対応しておけば良いこともあり。
テキサンズが5秒くらいあげてしまうのではないかとかなり心配です・・・。

予想 : (LOSE) 35 IND - 24 HOU

守備の改善が見られるまで、IND相手に勝ちは予想できません。が、予想と違う結果になることを期待してます!ホームでのテキサンズは別チームですしね!

2008年10月2日

守備向上のために

Houston Chronicle のテキサンズトップページに、次戦INDとのスタッツ比較が乗っておりました。
ともに3試合を消化した状態で、テキサンズとINDのオフェンスは、少なくとも数字上は、意外なほど拮抗した成績をあげていることがわかります。だったところを挙げると、

● オフェンススタッツ
Points/Game : 18.7(HOU) - 17.3(IND)
Yards/Game : 312.3(HOU) - 313.0(IND)
First Downs : 61(HOU) - 59(IND)
3rd Downs : 15/38 39.5%(HOU) - 16/35 45.7%(IND)
Touchdowns : 6(HOU) - 6(IND)

ややIND有利なのが3rd Down更新率で、それ以外はほぼ互角な数字です。
テキサンズは、JAC戦でのオフェンス覚醒がなければもっとひどい成績でしたが、昨年の出来を考えるともっと上を望めると思います。対するINDは、代名詞であった自慢のオフェンスが今季はすっかり鳴りを潜めている状態。Manning、そしてOLに怪我人が続いていることが一番の原因と思われます。

さて、オフェンスは良いとして、気になるのはやはり守備の方。

● ディフェンススタッツ
Opp. Yards/Game : 341.0(HOU) - 340.3(IND)
Takeaways : 6(HOU) - 5(IND)
Opp. First Downs : 61(HOU) - 58(IND)
Opp. 3rd Downs : 17/35 48.6%(HOU) - 20/43 46.5%(IND)

上記の通り差がないように見えて、明らかに負けている部分があります。
それは、肝心要の被TD数。INDが今季3TDを許しているのに対し、テキサンズはわずか3試合で既に11TD(ランで7つ)を与えています。
一試合平均失点は、33.0(HOU) - 22.3(IND)。
守備の脆さはわかってはいても、数字で見ると改めて厳しい現実を感じさせられます。
ちなみに平均33.0失点はリーグ30位。31位はSTLの36.8、最下位はDETで37.7。不本意ながら、この3チームの今季成績はWK4終了時点で0勝10敗となっています…。

守備建て直しのためには、何が必要でしょう?まだまだ穴は多いので改善すべき点はたくさんありますが、まず何から手を付けるべきでしょう??
個人的には、
  1. DC Richard Smith の更迭
    シーズン途中での更迭はチームにとってもマイナスが大きいので今すぐにはできないが。十分にチャンスは与えたと思うが、残念ながら結果を残せていない。同じプレイで繰り返しゲインを許す、試合中のアジャストが出来ない、プレイコールも単調で工夫がない…。これからの非はDCにあると思います。Richard Smith をかえれば、同じタレントでも守備の向上は望めるはず。(やってみないとわからないが)


  2. パスラッシャーの補強
    Mario しかコンスタントにQBにプレッシャーを与えられていない。セカンダリーが弱くてもQBをヒットすれば勝つチャンスがあるのは昨季スーパーボウルでNYGが証明済みで、逆に、いかにセカンダリーにタレントを揃えても、QBに投げる余裕を与えるとこのリーグでは勝つのは難しい。

  3. 大型DTの補強もしくは起用
    もっと Okam を使って欲しい。機能しなければ、補強が必要。Amobi と TJ ではサイズ・パワー
    不足。相手RBを止めることができておらず、QBスクランブルするレーンも空けてしまっている。なお、一部で Amobi を BUST と評する声があがっているようだが、それはまだ時期尚早。年齢的な若さもあるし、もう少し辛抱強く成長を待ちたい。が、全体10位指名に値する実績を今は残せていないのも事実。常に相手OLのダブルチームを誘うか、QBにプレッシャーを与える選手になって欲しい。

  4. Safetyの入替
    はからずも、C.C. Brown の怪我により Ferguson と Harrison の出番が増えることに。これで守備がどうかわるか要注目。Brown/Demps コンビはパスカバレッジがともに下手で、かつ今季はミスタックルも多くて自慢のハードタックルも見せられていない。

  5. OLBの入替もしくは補強
    DL、セカンダリーの穴やミスでLB陣の負担が大きくなっているのも事実だが、これまでの3試合を見ている限り、特にOLB二人は位置取りが悪く無駄に走らされ過ぎ。Diles も思ったほどスピードを活かせていない。個人的にはもっと Adibi を見たい。DeMeco も、ブロックに拾われることが多くてスクリメッジライン上、もしくはラインより後ろでのロスタックルが少ない。これは経験を積めば改善してゆくかな??まだMLB転向3年目ですしね。


  6. Molden の起用
    昨季槍玉に上げられていたのは Faggins、今季は Reeves。タイプは違えど、確かに二人とも優秀というレベルには達していない。Reeves はスピードはあってWRについていくまでは良いのだけど、相手を見すぎでボールを見てプレイできていないがために、ビッグプレイを許している(言うは易しで実際難しいものなのだろうけど…)。Bennett は2年目のスランプか、昨季の活躍がまだ見れていない。Reeves の側をよく狙われるということもあるが。新人 Molden は、去年の Bennett のようになれる選手だと思う。スペシャルチーム以外でフィールドに立つ機会が欲しい。プレイのレベルとしては今年の完全復調は難しいと思うが、CBは Dunta も返ってくるので、タレント的に即補強は必要ないと思う。それより、パスラッシュをかけてセカンダリーの負担を減らしてあげることが必要。
色々書きましたが、結論としては、DCをかえる、そして今のメンバーで機能していないのならばもっと若手等の選手を使うというところでしょうか。
もう一つおまけ的に。テキサンズは若いチームですが、今一つ気合というか熱さが足りないと思います。
DeMeco やオフェンスではAJなど、言葉より行動で示すタイプの大人しいリーダーが多いからだと思いますが。
それはそれで良いですが、なんというか元気を出して試合に臨んでほしい。勝ち星が増えて自信がつけば、というところかもしれませんが。


2008年10月1日

Kevin Walter

JAC戦で、自身初となる一試合2TDをあげた Kevin Walter。
最近の活躍と進歩には目を見張るものがあります。
スピードはないものの適格なルート取りと身体の使い方で守備を振りほどき、
自分の方に投げられたパスは確実にキャッチする。
3rd Down やレッドゾーンで信頼できるパスターゲットへと成長してきました。
マークの厳しさもあり、今一つ波に乗れないAJの負担を減らせるように今後も精進してほしいと思います。

● 2007シーズン成績
65Rec、800Yds、12.3Avg、4TD

● 2008シーズン開幕3戦
15Rec、132Yds、8.8Avg、3TD

まだ開幕直後ですが、今年3TD(Rec)は、1試合少ない状態にもかかわらずリーグ5位の好成績です。