2009年9月22日

ランディフェンス

敵地でのフランチャイズ史上ベストゲームの興奮が依然冷めやらぬ中ではありますが。
油断をしていると昨季OAKにやられたように足元をすくわれる可能性があるので、更に上を目指すために、冷静に課題分析をしたいと思います。
開幕2試合で諸々修正点が見えてきているテキサンズですが、最も大きいのはラン守備、そしてラン攻撃の2点です。
WK2が終わった時点で、ランディフェンスは215.0Yds/Gameでリーグ最下位、ランオフェンスも50.5Yds/Gameで最下位となっております。言わずもがな、立て直しが急務です。

今回は、守備側に焦点を当てて分析したいと思います。
TEN戦でも、勝ちはしたものの、C.Johnson に16Att、197Yds、2TDと記録的な活躍を許しました。
2TDは、いずれも57Yds、そしてTENチーム記録と並ぶ91Ydsというロングラン。
プレシーズンのMIN戦から、テキサンズはどうもランでビッグプレーを許す傾向にあります。NYJ戦でも然り。
試合通じてそこそこランを止められてはいるものの、たまに超ビッグプレーを許すという何とも嫌な流れになっております。
TENでの C.Johnson のロングTDランに関して、Alan Burge が興味深い分析をしております。
http://www.examiner.com/x-778-Houston-Texans-Examiner~y2009m9d21-A-closer-look-at-Chris-Johnsons-three-touchdowns--Part-I
http://www.examiner.com/x-778-Houston-Texans-Examiner~y2009m9d21-A-closer-look-at-Chris-Johnsons-three-touchdowns--Part-III

自分でもリプレーを再三見てみましたが、特にTEN戦においては、Frank Bush のアグレッシブなプレーコールが裏目に出てしまったかなという気がします。
特に顕著なのは、91YdsのTDラン。3rd and 10 からのこのプレー、パスを読んで Collins へのプレッシャーをかけるために、スクリメージラインあたりにテキサンズの選手が10人もラインナップしています。
ブリッツをしかけた DeMeco が団子状態になったラインで掴まってしまい、一番 C.Johnson に近いところにいた Tim Bulman も、深追いし過ぎて Johnson にスピードで交わされます。
そこから先は、TENのOLを褒めるべきかもしれませんが、Cushing が最初のロングランTDと同様に、C Kevin Mawae に完全に抑えられ。最後に一人残っていた Wilson も LG Eugene Amano のブロックに阻まれます。
57YdsTDランとなったはじめのロングランは、3rd and 17 という状況だっただけに更に悲惨で、このプレーではREに位置した Connor Barwin がエッジラッシュで突っ掛け過ぎたのが結果的に大きな失敗となりました。
LT Michael Roos の外から回り込むようにラッシュをかけた Barwin でしたが、Roos のインサイド側のレーンを C.Johnson が走りぬけ、一気にプレー外に。Roos がそのまま C.Johnson をリードして、S Barber にキーとなるブロックを見舞いました。
Barber が捕まっただけではなく、Cushing が前述したように Mawae のブロックに阻まれ(良い位置にいたが、C.Johnson が外に出るか内に出るかで一瞬躊躇したように見える)、CB McCain が WR Kenny Britt に抑えられ、アウトサイドレーンを開けてしまったのも問題でした。
Bush の守備は昨季と比べると確かににアグレッシブさは伝わってきますが。QBサック等の成果もまだ見えていないのが現状。
成熟させるのにまだまだ段階を踏む必要がありそうです。
とは言え、休む間もなく次戦はJACのMJD。このビッグプレー癖はすぐにでも修正する必要があります。







3 件のコメント:

To do さんのコメント...

To doです。
とにかくランでのビッグゲインをやられすぎですね。
スタッツで見るとかなり酷いのですが、ビッグゲイン以外はそれなりにランを止められているのも事実で、そう言う意味ではBushのコールはそれなりに上手く行っているのではと思います。
問題のプレーですが、MarioもBarwinもパスラッシャーは外へ外へと回り込もうとしますから(うちへ行ければそれが最高ですが、OTがそれだけはさせないでしょうから)、パッシングシチュエーションではDTとDEの間にギャップが出来る事が多いと思います。Texamaniac様の解説で、ブリッツを仕掛けたDeMecoがOLに捕まったとありましたが、SmithとOkoyeの間のギャップは埋められていたのかもしれません(むしろOTとOGにより内に詰められていたというのが正解でしょうか)が、たとえDEが外へ逃げても、DTがその間を埋められるのが理想で、たとえ完全に埋められなくても、ノータッチで抜かれるのは阻止する、というのがTexansのDTに欠けている点で、一つの課題(Okoyeがこのあたりも含めて習熟してくれれば・・・)だと思います。もう一つ、そして最大の問題点は、DE陣のランへの対応で、CBはWRにあっさり押さえられすぎ、Sの反応も遅すぎと思います。Reevesが居ないのですが、彼がランディフェンスに特に優れているとは思えませんし、このあたりは何とかしないと、かなりやばいと思います。CBはルーキーばかりですので、成長してくれると良いのですが。
JAC, OAK, SFとランでゲームを組み立てたいチームとの対戦が目白押しです。ランで攻撃の勢いをつけられるのは阻止しなければなりません。

クロポトキン さんのコメント...

CJ相手だからある程度のゲインは仕方ないにしても一発でTDまでいかれてしまうのはちょっとまずいですよね。やはりそこは本来DBが何とかすべき部分と思います。Busingに期待したいです。あとFAのベテランSというのもひとつの手かもしれませんね。

texamaniac さんのコメント...

to do様、91YdsのTDランでは、ご指摘のようにAmobiがRT Stewartにより完全に中に押し込まれてプレー外に出されています。Amobiの成長に期待したいところですが、もとよりランストッパーではないため、先行きが明るいとは言えないかもしれません。若いのでのびしろがあると思いたいですが。
クロポトキン様も仰るように、最後の砦であるDB陣の不甲斐なさも(シーズン前よりわかってはいましたが)問題ですね。ランディフェンスに長けるはずのDuntaも期待を裏切る悪プレー続きで、やはりキャンプをパスした影響かなと考えざるをえません。