2010年9月28日

DAL戦プレーバック

Kubiak が怒っているようです。
敗戦の弁で自分やコーチ陣の否を一番に挙げるのが常の Kubiak なだけに、選手達に名指しで喝を入れたというのが珍しいことのように感じます。
実際それだけ選手達の動きは悪かったですし、負けて仕方ないという姿勢ではなく、勝てた試合を落としたことへの怒りという点で、勝者のメンタリティがテキサンズにも出てきたというところでしょうか。
これを契機に、次からまた強いテキサンズが見られれば良いですが。
OAKも、特にディフェンスは強固で決して侮れない相手。万が一取りこぼすようなことがあれば、また一気に雲行きが怪しくなってしまいます。

さて、DAL戦のプレーバックですが。
この試合、様々な課題が洗い出されましたが、このブログでのプレーバックは、敢えてオフェンス・ディフェンスから1選手ずつ、スポットライトを当てたいと思います。
まず385Ydsを許した守備側からは、FSの Eugene Wilson。
昨季、足指の骨折によりシーズン途中でIR入りとなった Wilson。今季はWK1から先発に復帰していますが、怪我を経て、一歩、二歩と残念ながら後退をしてしまったようです。
WAS戦に続き、貴重なINTをドロップしただけではなく、ランでもパスでもカバーが遅く、タックルミスもちらほら。
かつては安心して見ていられる選手の一人でしたが、残念ながらその衰えは急で、不甲斐ないプレーが続いております。
Roy Williams に許した2つのTD、あれは Kareem Jackson と Brice McCain の両CBに責任があるのは間違いありませんが、FSの Wilson が試合全体を通して往年の働きをしてくれたら、あそこまでひどくパスでやられなかったのではないかと思います。
試合中の実況でも話題になっていましたが、DAL戦に限ったことではなく、今季のテキサンズは、ゾーン守備のCBの裏によくパスを通され、不用意なダウン更新を与えている印象があります。
Pollard もパスカバレッジはザルですが、頑張ってほしいFSも瞬発力、スピードともに欠けており、CB達のヘルプが全然出来ていないように思います。
若いセカンダリー陣にあって、貴重なベテランとしてその経験値を頼りにされている(のかもしれない)Wilson ですが、DAL戦でハムストリングを痛めたとのニュースもあり、ここらあたりで交代が妥当ではないでしょうか。
キャンプで絶賛された Troy Nolan にそろそろチャンスを与えても良いのではないかと思います。
少なくとも、今より大崩れすることはないでしょう。。

一方オフェンス側ですが、これまた怪我明けの選手を槍玉にあげたいと思います。TE Owen Daniels になります。
タレント豊富で、爆発的な攻撃力があるはずのテキサンズですが、どうも今季の攻めはなんとなくチグハグ。
その原因の一端は、被サック数に現れています。
これまでの3戦で、Schaub が食らったサックは実に11個。'09年はシーズン通して25個であったことを考えると、尋常ではない増え方です。
3戦とも、相手にオールプロ/プロボウラー級のパスラッシャーがいたことも大きいですが、昨季以上に Schaub がボールを持ちすぎ、パスラッシャーに時間を与えすぎている感があります。
そしてその持ちすぎは、ビッグプレーを狙いすぎているからというわけではなく、レシーバーがオープンになっていなから投げられないという場面が多いのではないかと思います。
特に 3rd and Long のシチュエーションでは、A.J. は必ずと言って良いほどダブルチームを受けます。
そんなとき、これまで Schaub を救ってくれ、真価を発揮してくれたのが O.D、そのスピード・パワーとパスキャッチ力で、幾多の攻撃シリーズを繋ぎとめてくれました。
が、今季はその姿が未だ見えず。キャンプ、プレシーズンと不在だったため、Schaub とのタイミングもまだ取り戻せていないのかと想像しますが、怪我から思うように回復していない、もしくは、想像もしたくないですが、復調はしているものの、怪我によって衰えてしまったという可能性も捨てきれません。
スタッツ上も明らかで、今季は3戦で今のところ 6Rec/60Yds/0TD、一方去年は開幕3戦で15Rec/154Yds/2TDでした(シーズン8試合では40Rec/519Yds/5TD)。
ランブロックでは良い動きを見せているだけに、フィジカル面はほぼ問題ないのだと思いますが、去年の輝きを何とか取り戻して欲しいと思います。
極端な話ですが、今の状態では、恐らく来季はテキサンズの構想の中にO.D.の姿がいないのではと思えてきます。

3 件のコメント:

クロポトキン さんのコメント...

Kubが選手の名前を挙げるというのは滅多にないですね。それだけ今年に賭けるという気持ちの表れでしょうね。それならばCBにベテランを一人置いておいてほしかったというのはありますけど、Reevesが誤算でしたかね。

Wilsonに関しても全く同意です。もうレシーバーをしっかりカバーすることができないですね。DBのボイスリーダーで、ランストップに長けるPollardと違ってWilsonに期待するのはそこだけのはずですからこれはがっかりですね。WilsonはDay to dayみたいなのでNolanを試してほしいですね。Nolanならダメだったとしても経験を手にすることができますし諦めがつきます。

ODについても仰るとおり。キャッチしてからも全くスピードに乗れていないように見えます。RACが全く期待でない気がします。画面上はあまり出てきませんが、カバーマンにつかまっている可能性が高いですね。3rdダウンで頼りになるODに戻ってくれるといいんですが、そっくりなGrahamをドラフトで獲った理由はこのあたりにあったのかなと邪推してしまいます。今は去年までODが担っていた役割の多くをWalter(+少しだけJacoby)でカバーしている状態ですね。

To do さんのコメント...

To doです。
全くの同意です。
Wilsonはカバーも出来ていないし、今までもそうでしたがこれまで以上にタックルが緩い!!!FSという最後尾を守る選手としてはあまりに不安です。試合を見ていて、苛々する場面が最も多い選手のような気がします。Nolanを是非使って欲しいですね。
O.D.はキャッチミスも目立つ気がします。昨年まではWRも顔負けのレシーブ能力でしたが、あそこでとってくれていると・・・というのをことごとく落としています。フリーになりきれず、プレッシャーが掛かっているのかもしれませんが、シーズンが進むにつれどうなるかですよね。
おおくのwrighterたちも書いていますが、まだ2-1ですし、負けたDALは昨年のplay off teamです。正直言うと、私は開幕3試合は全敗もあり得ると思っていました。それが2-1なのですから、じたばたするときではないと思います。OAK, NYG, KCはbye明けの厳しいスケジュールを考えると全勝で行って欲しいですね。

texamaniac さんのコメント...

怪我で day to day のWilsonですが、欠場の場合は、NolanではなくDom BarberがFSに入るようです。