2010年9月7日

地区ライバル情報 - JAC

53人枠へのロースターカットも終わり、いよいよ2010年シーズンの開幕が目前に迫ってきました。
毎年恒例の見事なまでに的中しないシーズン予想に入る前に、地区ライバルの状況を簡単にご紹介。
まずは昨年地区最下位だったJACから。

Jacksonville Jaguars
昨季成績 7-9(地区4位)
地区最下位とは言え、我らがテキサンズも二度破り、予想外に(失礼)善戦した昨季のJAC。
課題は明らかで、オフェンス/ディフェンス両方でパスが不発だったこと。
パス攻撃では、まずOLのパスプロテクションが今ひとつ機能せず、被サック44回。とある情報によると、リーグ一ヒットされたQBは Garrard だったようです。
それでも、今年二年目を迎える両OTのアップサイドは素晴らしく、これから安定してくるだろうと思います。
ライン自体よりも、その後ろに構える肝心の QB Garrard がやはり調子にムラがあり、あまりビッグプレーが出せないQB。
※と言いつつテキサンズは結構やられていますが。
QB補強はなかったので、Del Rio は今年 Garrard と心中覚悟かもしれません。

パスオフェンスよりひどかったのがパス守備。
JACがQBにプレッシャーを与えられないというのはもう誰もが知るところで、昨季はなんとチーム全体で14個。
実にMINの Jared Allen よりも少ないサック数です。
パスラッシュがでないもので、相手オフェンスにはいいように投げられ、235.9Yds/G はAFCワースト3位の記録でした。
当然今オフ最大の補強ポイントはDLで、ベテラン Aaron Kampan の獲得、そしてドラフトでも初めの4つの指名権でDL選手を指名と積極的に動きました。彼らの働きが今季JACのひとつのキーとなりそうです。
※なお、3巡指名の DT D'Anthony Smith はアキレス腱の負傷によりIR入りしています
ただ、パス守備に関しては、実はDL以上に問題がありそうなのが Safety 陣。
Reggie Nelson がついにトレードでチームを去りましたが、残っている S は無名選手ばかり。Schaub にとっては良いカモとなりそうな予感です。

最後に、要注意。JACのあなどれないポイントをご紹介。
まずは、言わずもがな、RB Maurice Jones-Drew。去年の試合、試合終盤にMJDを止められず、時間を使われて負けたのを未だ鮮明に覚えています。
プレシーズンほとんど出場せず、膝の怪我の噂もありましたが、今季も彼がJACのプレーメーカーであることは疑いようもない事実。今年はしっかり止めて、昨年の借りを返す2勝をもぎ取りたいところです。
そして守備側では、LB陣に要注意。
OAKから堅実な Kirk Morrison をMLBとして補強し、両サイドには地味ながら安定している Justin Durant と Daryl Smith が構えます。
テキサンズ得意のプレーアクションに加え、ドローやスクリーンでLB陣の裏をかき、守備のバランスを崩せれば、十分に勝てる相手だと思います。




3 件のコメント:

To do さんのコメント...

To doです。
Texamaniac様ご指摘のドローとスクリーンですが、Texansは時折すばらしいスクリーンがありますが、AJをおとりにビックゲインとか、サイドに玉を散らしてとか、比較的オフェンスが上手く進んでいてイケイケの時は良いのですが、DLがプレッシャーをかけられ続けているときに、それをいなすようなスクリーンにはほとんどお目に掛かりませんし、よくTexansのディフェンス陣がやられるドローはほとんどやりませんよね。OCが変わったのでそのあたりも上手くやれると、もっと攻撃が楽になるような気がするのですが。

クロポトキン さんのコメント...

去年はまさかのスイープを食らって結果的にプレイオフを逃した一因といっていい相手ですね。JACで何より怖いのがDel RioのGutsy Callだと思います。これまでも4thダウンギャンブルやSTでのトリックプレイなど、ここ一番という時に幻惑されている気がします。テキサンズD#は真っ向勝負にはとことん強いですが、タイミングを外したプレイや意表をつくプレイには対応できない場面が多いように思います。MJDのドローやGarrardのスクランブルをしっかり見極められるかが鍵ではないでしょうか。

texamaniac さんのコメント...

プレシーズンを見ていても、カウンターラン等、これまで見られなかったオフェンスが展開できていたように思えます。相手の裏をかくオフェンスを、今年はこっちから仕掛けたいですね。