2010年10月31日

WK8 予想 @IND

Bye Week も明け、いよいよシーズン後半戦に突入です。
そしていきなりのビッグゲーム!Monday Night Football で、敵地 Lucas Oil Stadium に出向いてのINDとの直接対決第2弾です!
今季開幕戦で、ホームにINDを迎えて大勝利をしたのもまだ記憶に新しいですが。
早くも2回目の対戦がめぐってきました。
勝てば、フランチャイズ史上初の対IND戦スイープ、そしてプレイオフ進出に向け大いに勢いがつきます。
開幕戦で負けたこともあり、Manning が徹底的にテキサンズの守備を研究してくることは明らか。
ただ、相手が Manning ではなくとも、テキサンズ守備は今や誰も止められない状態となっており、勝つためには真っ向勝負の打ち合いで勝利するしかないと思います。
二週間の空きがあったとはいえ、特に大きな補強もなく(もっとも、今の時期はもはやビッグネームFAは市場には出ていませんが)、テキサンズディフェンス陣が短兵急に改善されているとも思いにくく、むしろ、DeMeco のIR入りによる後退は避けられません。
ちなみにその DeMeco にかわり、MLBにはどうやら Cushing が入る予定とのことですが、2年目選手に任せるにはあまりにも難しいポジションで、相手が Manning ということでなおのこと、大きな期待をかけすぎるのは酷というもの。
ここは開幕戦の勢いのままに、Arian の爆発、それからここぞという場面での Schaub のビッグプレーに期待した方が良さそうです。
明るい材料は、先日お伝えした通り、IND側の攻撃陣も怪我により打撃を受けているということ。
Clark、Collie、Addai が欠場見込で、多少なりともINDのオフェンスに陰りが見えるかもしれません。
手負いのところを突いて、幾らかでも Manning のリズムを崩せれば、それだけ勝てるチャンスは広がります。
その点では、地味ながらパスプロテクションが良い Addai の欠場が実は大きいかもしれません。
ということで、この試合、キーマンは Mario。
ここのところ不発ですが、いつもIND相手には良い試合をするだけに、Manning から複数サック、Forced Fumble を稼いで欲しいと思います。
この試合、いけます。
予想 : (WIN) HOU 35 - IND 34

2010年10月23日

怪我人はテキサンズだけにあらず

Bye Week 明けに対戦するIND。
テキサンズと同じように主力 Pro Bowl 選手のIR入りのニュースが飛び込んできました。
TE Dallas Clark、左手首の負傷によりシーズンエンドです。
不幸を笑うようで気がひけますが、テキサンズからしてみれば、Clark は対戦の度にやられている難敵。グッドニュースと言えます。
INDはそれ以外にも、RB Joseph Addai と WR Anthony Gonzalez、Austin Collie がそれぞれ怪我を抱えており、テキサンズ戦への出場が微妙な状態。
Peyton が率いる強力オフェンスも、いつもの破壊力は見られないでしょう。
それでも今のテキサンズは誰も止められないので、点の取り合いが予想されますが、敵地の厳しい試合で、勝てるチャンスがわずかながら広がったのではないかと思います。
まだまだ長いシーズン。どのチームも、これからはデプスが問われることになります。

2010年10月21日

FA??

今週何人かワークアウトしているようですが、そのメンバーを見ていると疑問符だらけ。
まず火曜日には9人ワークアウトして、なんといずれもオフェンスの選手。
http://www.nationalfootballpost.com/Source-Texans-work-out-several-players.html
上記の情報によると、呼んだのは以下の選手:
RB Javarris Williams, Alphonso Smith, Clifton Smith, Chris Jennings, Louis Rankin
QB Tom Brandstater, Jonathan Crompton
TE Rob Myers, Derek Schouman

RBを探しているということは、Slaton は来季にはテキサンズにはいない可能性も高そうですね。
そういえば Jeremiah Johnson はどうしてるのでしょう?怪我でカットされたのち、治ればPS入りくらいはあるかと思いましたが。
Orlovsky と Leinart もどうやらコーチ陣から信頼されていなさそう。Schaub が倒れたらそこでシーズン終了ですね。
それにしてもTE??こればかりは解せません。スペシャルチーム要員でしょうか?

水曜には守備選手を呼んだようですが、セカンダリーでもLBでもなく、いずれもDTでした:
DT Damione Lewis, Louis Leonard, Tank Tyler

なんともよくわからない面々ですが。
まだ誰ともサインをしていないようですので、これからもワークアウトは続くでしょうし、焦らずともIND戦にはニュー・テキサンズ誕生が見られるかと思います。

2010年10月20日

トレード期限

WK6明け火曜のトレードデッドラインも、何事もなく静かなまま迎えました。
セカンダリーの状態、そしてLB陣の怪我の状態から何らか動きがあってもおかしくありませんでしたが。
結局ニューフェイスの招聘はありませんでした。
かわりに、OT Ephraim Salaam と LB David Nixon がリリース。
4週間の出場停止処分もあけ、LT Duane Brown が戻ってくるため、Salaam のカットは予想されていましたが。
KC戦で、負傷退場した DeMeco にかわり出場し、6タックルを記録したばかりなだけに、
Nixon のリリースは意外でした。
Bye 明けには Bentley、Adibi に Sharpton も復帰という話があり、それをもってのカットだったのかもしれません。
Nixon は6タックル記録したとはいえ、確かにKC戦の動きでは、守備選手としてフィールドを任せるのは酷かもしれませんが、スペシャルチームの層の厚さもやや気になるところではあります。
現時点でロースター枠はまだ二つ空いている状態。※Practice Squad にも一つ空きあり
IND戦までにFAで選手のピックアップが予想されます。

2010年10月18日

WK6 結果 vs KC

帰ってきました。Schaub のオフェンスが。
終始試合をコントロールされ、何度も駄目かと思いましたが。
リーグトップレベルの3-4守備に対して臆することなく攻め続け、残り28秒での大逆転劇。
第3Qから4Qにかけてのゲームの最後4回の攻撃では、66Yds、44Yds、86Yds、そして80Ydsと実に全てのドライブでTDを決めてみせ、鳥肌もののオフェンスでした。
サポーターの種類をかえて動きやすかったというA.J.に加え、Jacoby も戦線復帰したこと、そしてO.J.がいよいよ本来の姿に戻ってきたことが大きいのではないかと思います。
武器が揃えば、やはりテキサンズのオフェンスは止められない。
大量失点しても、それを上回る得点で白星をもぎ取れる強さを、今日は久しぶりに目にすることができました。
決して美しくはなく、大変な試合でしたが、点の取り合いで勝利するというのが今のテキサンズの勝ち方かもしれません。
案の定、KC戦でも Cassel に3TDとパスで失点を重ねました。が、パスだけではなく、ランでも228Ydsを献上。
DeMeco のシーズンエンドの怪我という不運にも見舞われ、いよいよ守備も落ちるところまで落ちたかという感じではありますが。
幸いなことにここで Bye Week。
今の陣容でベストを尽くして立て直しにあたって欲しいと思います。
でも大丈夫、このオフェンスがあれば、多少失点を重ねてもきっと渡り合える。そんな気分のまま Bye Week を迎えられそうでまずは良かったです。

KC 31 - 35 HOU

[ KC ]
Total Net Yards : 417
Penalties-Yards : 5-35
Time of Possession : 33:28
Total Turnovers : 0

[ HOU ]
Total Net Yards : 421
Penalties-Yards : 5-53
Time of Possession : 26:32
Total Turnovers : 0




2010年10月17日

WK6 予想 vs KC

大きい、大きい一戦。
まだシーズンも前半戦で来週は Bye があること、そして負けても3-3で勝率5割キープとなるため、Must Win とまでは個人的には言いませんが。
ホームで3連敗となると、開幕連勝した勢いも無に帰し、プレーオフ進出への望みも危うくなります。
この試合、ポイントにあげたいのはずばりコーチ陣。
NYG戦では、ゲームプランからして攻守ともに完全に後れをとり、結局一度も波にのることができずに完敗しました。
特にオフェンスでは、リーグ首位を誇っていたランゲームを完全に抑えられ、Schaub のパスも不発でわずか10得点という体たらく。
NYG戦のテープをKCコーチ陣もしっかり研究してきたはずで、しかも今季に入っての躍進が証明するように、KCのコーチ陣というのは超一流のブレインを両輪に揃えています。
その陣容は、DC Romeo Crennel に、OC Charlie Weis。Belichick のもと、NEを3度のスーパーボウル王者に導いた二人です。
特筆すべきは、Crennel の守備。
ここ何年かドラフトを通じて守備側のタレントを揃えてきたKCですが、Crennel によりその能力が一気に開花。
先週、INDのホームで Manning をパスTDゼロ、計19点に抑えた守備は本物といえます。
3-4陣形からのランストップは特に優秀で、これまで相手RBに許しているランは、平均で3.2Yds/Carと優秀。
Arian らも抑えられると、WK5でのNYG戦のようなことにもなりかねません。
もっとも、NYGよりはパスラッシュは劣るはずで、その分OLと Schaub はまだましな試合ができるとは思いますが。
一方KCのオフェンスは、"普通の相手"であれば脅威となるのはまずランだけ。
Jamaal Charles と Thomas Jones のワンツーパンチはリーグトップレベルのRBデュオとされていますが、先週あのINDに113Yds(後半はわずか30Yds)と抑えられたこともあり、十分に対処ができる相手だと思います。
ランを止め、Matt Cassel に投げさせた時に、パス守備がどう対応するかが見物です。
低迷する Cassel のパス攻撃を止められれば、気持ちよく Bye Week に入れるでしょうが、Cassel にも投げられるようであれば、立て直しのための辛い Bye となりそうです。
予想 : (WIN) KC 17 - HOU 19


2010年10月15日

リターンゲーム

驚きの3-1という成績を引っ提げ、KCがリライアントにやってきます。
Bye Week 前の一戦。これを落とすようなことがあれば、ホームで3連敗。そして、3-3と、開幕戦でINDを破ったときの勢いも空しく、いつも通りの定位置となってしまいます。
ここは何としても白星をあげて気持ち良く休暇に入ってほしいところですが、KCはとても厄介な相手。
最大のチャレンジは、リーグトップレベルの強力な守備陣との対峙になりますが、個人的に注目したいのがKR/PR争い。
KCには Javier Arenas と Dexter McCluster というリターンスペシャリストがおり、二人とも常にビッグプレーの脅威がつきまとう強烈な武器。テキサンズとしては十分に気をつける必要があります。
これまではテキサンズもKR/PRを得意としており、オフェンスのために優位なフィールドポジションを作り出すことに長けていたのですが。Slaton のKR、David Anderson のPRでは明らかに迫力不足。
特に Slaton は、リターンゲームでもかつてのスピードが感じられず、躊躇する場面も多々見られます。
結果的に、KRは現在19.0YdsAvg とリーグ29位に低迷。
NYG戦でも度々見られたように、リターンゲームでのペナルティーも多く、自陣深くからのオフェンスを強いられる場面を増えているように思えます。
ディフェンスが強い相手だけに、KC戦ではリータンゲームで悩めるオフェンスを助けたいところです。

● KR成績
Year
Ret
Yds
Avg
Lng
TD
20+
40+
2010
21
398
19.0
33
0
13
0
2009
64
1449
22.6
95T
1
42
2

● PR成績
Year
Ret
Yds
Avg
Lng
TD
20+
40+
2010
13
123
9.5
39
0
1
0
2009
45
449
10.0
62
0
7
2

2010年10月13日

よりアグレッシブな守備へ

昨年 Frank Bush がDCに就任した際、とにかく本人が強調していたのが「アグレッシブな守備」。
しかしその姿勢も、今年のディフェンスからは残念なことに見られなくなってしまいました。
Connor Barwin と Tim Bulman をシーズン早々に怪我で失ったことも大きかったでしょうし、CB陣が1、2年目の選手ばかりというのもやはり消極守備に繋がっているのでしょう。
経験の浅いセカンダリーをなんとか守ろうという姿勢が、ソフトなゾーンカバースキームに現れており、結果的にこれが裏目に出ているのが今の守備陣の最大の課題ではないかと思います。
試合後に Kubiak も言っていたように、大量リードをしていながら、4QでもNYGはパスを投げ続けていました。
それだけ、今のテキサンズはパスディフェンスがザルであると認識されているということであり、事実、リーグ最下位の現状があります。
お互いの連携が重要なゾーン守備で、経験不足もありアサイメントミスを繰り返すCB陣と、パスカバレッジが弱く、フォローも遅いS陣。
この組み合わせでは、今のプレーコールではパス守備の改善は見られないように思えます。
唯一の救いは、時すでに遅しではあったものの、NYG戦の後半には、これまで見られなかったような幾つかのブリッツパッケージを盛り込み、マンカバーも見せはじめたこと。
Eli から2度のINTを奪うなど、それなりに効果があったように思えます。
後半でのテキサンズ守備陣のアジャストについて、Texans Bull Blog で大変よくまとまったブログ記事があったので、英語ではありますが興味がある方はご参照ください。
http://www.texansbullblog.com/defensive-adjustments-nyg-solutions-woeful-pass-defense/featured-articles/film-study/
ブリッツを掻い潜られ、マンカバーでCBがやられるとかなりのビッグプレーを相手に許すことにはなりますが、今の時点でもビッグプレーを連発されているので、これ以上悪くなることも考えにくい。
とくれば、多少のリスクは負ってでも、かつて目指したような積極的な守備スキームに変更するのが、現時点では得策ではないかと思えます。
幸いなことに、次に対戦するKCはオフェンスに課題があるチームで、それを乗り切れば Bye Week も待っています。
Cush の調子もあがってくるはずで、守備の立て直しはまだ十分可能ではないかと期待しています。



2010年10月12日

WK5 結果 vs NYG

Super Bowl 出場候補のGBがWASに負けました。
昨年覇者のNOもあろうことかARIに負けました。
そしてSDもなんと'03年ぶりにOAKに負けました。
NFLでは多々ある話です。
NYG相手の敗戦もそんな多々ある話の一つで、テキサンズはどうも本調子ではなく足元をすくわれた。
…そんな受け止め方ができれば良いですが、DAL戦に続きホームでの取りこぼし。
一度ならず二度目の完敗に、さすがにテキサンズのチーム状態を疑わずにはいられません。
振り返ってみれば、開幕試合でのIND相手の大勝利。
それが素晴らしいシーズンの幕開けとなるはずでしたが、以降2勝しているとはいえ、WAS戦では 4 and 10 からの奇跡的なA.J.のミラクルキャッチでの薄氷の勝利で、OAK戦も格下相手に詰め寄られながらの逃げ切り勝ち。最後 Louis Murphy のドロップとINTがなければどうなるかわからない試合でした。
これらの勝利によりこれまでテキサンズというチームを過大評価していて、実のところは、強くなっているどころか、チーム力は後退しているのではないか。
そう思わざるをえないゲームでした。
セカンダリーがザルなのは開幕当初から周知の事実で、中途半端なゾーン守備も悲しいほどに機能しないことは明らか。
Cushing のブリッツが2つのINTを生み出したように、パスラッシュが出れば弱点も補完できるのだが、人を入れ替えてもプレッシャーを与えられていない通り、即効薬がないこともこれまた明らか。
Connor Barwin の不在が思った以上に Frank Bush の足かせになっているのかもしれません。
しかしながら、Kubiak も度々言っているように、セカンダリーが若く弱点があることや、パスラッシュが命題であることは前々からわかっていたこと。
それよりも気になるのが、苦しむ守備の陰で目立っていませんが、昨季リーグを席巻した圧倒的な攻撃力も、今年はプレシーズンの時から機能していないということです。
多少空中戦でやられても、ランをしっかり止めて、失点さえ抑えれば、攻撃力で上回り勝利することができる。
そんな算段が、Kubiak をはじめコーチ陣にあったのではないかと思いますが、残念ながら期待のオフェンスも沈黙している状態です。
NYG戦では、一番長かった攻撃シリーズが、10回35Yds。試合トータルでも、獲得ヤードはわずか195Yds。さすがにこれでは勝てません。
A.J.とO.D.が怪我により本調子でないこと、飛び道具の Jacoby が不在なことも確かにあります。
が、今のスランプ(単なるスランプと思いたいです)は、根本には、Rick Dennison のオフェンススキームとプレーコールに課題があるのではないかという気がしてきました。
それがモロに出たのが今回のNYG戦。
NYGはよくテキサンズの攻撃を勉強してきており、テキサンズオフェンスは常に先手を打たれ、相手が描いたシナリオ通りの試合展開となってしまいました。
今の最大の武器である Arian のランに対しては、NYGはギャップ・アサインメントをきっちり守り、カットバックゾーンをLB陣、S陣が早め早めに潰しており、アウトサイドへのランにも的確に対応していました。
加えて、パスラッシュを避けるための3ステップ・ドロップに対しては、DL陣が手をあげてパスコースを塞ぎ、パス・ディフレクトを量産。
結果的に、Arian は11Carで25Yds、Schaub もパス成功率がわずか47%で1INTと散々な試合。まるで Carr 時代を彷彿させるような拙劣な攻めでした。
しっかり準備してきたNYGに対し、ゲーム中も、ハーフタイムを挟んでもアジャストすることができず、相手の術中にはまったまま、なすすべなく完敗。
そんなゲームだったかと思います。
その点、後半に多少なりとも守備をかえて対応した Frank Bush のディフェンスの方がまだましだったかもしれません。
Schaub は昨季のように目をつぶっていてもオフェンスをリードできるというような調子になく、ポケットの中で戸惑いながらプレーしているような姿が見受けられますし、パスも常にどこかずれている様子。
守備もさることながら、オフェンスにも大きな問題があるのではないか。
そんな印象を受けたNYG戦でした。
これで、ここ2戦のホームゲームでの得失点は、23-61という驚嘆すべき数字。
これから、生まれ変わったKC、INDとの再戦、SDと道は更に険しくなっていきます。
早急にチームを立て直さないと、どん底と思われている今の状態も、実はこれからまだ下り坂、という暗い現実が待ち構えているかもしれません。

NYG 34 - 10 HOU

[ NYG ]
Total Net Yards : 414
Penalties-Yards : 9-84
Time of Possession : 38:51
Total Turnovers : 2

[ HOU ]
Total Net Yards : 195
Penalties-Yards : 8-67
Time of Possession : 21:09
Total Turnovers : 2


2010年10月10日

WK5 予想 vs NYG

皆様ご存じの通り、NYGは先週のCHI戦で10個ものサックを奪いました。
また、Eli Manning は過去にスーパーボウルでMVPをとったほどのQBであり、投げ分けるWR陣も、Hakeem Nicks や Mario Manningham、Steve Smith といったタレント豊富な選手が揃っています。
一方で、我らがテキサンズ側は、攻守両エースのA.J. と Mario が怪我により、出場見込ではあるものの万全ではない状態。
なかなか厳しい試合になることが予想されていますが、個人的にはテキサンズの大勝を予想したいと思います。
理由はそう、#56の復帰戦だから。
解き放たれた#56により、Frank Bush のプレーコール、テキサンズの守備はこれまでとは全く違ったものになると期待しています。
その影響力は、昨季の Bernard Pollard と同様。一人の選手がここまでチームの守備をかえれるのか、というところを、今年は Cush が見せてくれるのではないかと思います。
勝利の鍵は、NYGとテキサンズ、どちらのOL/DLが上回るか(まあ大概の試合はそうですが)、その一点だと思います。
攻撃側では、アグレッシブなNYG守備を、テキサンズ得意の(まさかこんなことを言うようになるとは)ランで疲れさせることができればと思います。
NYG自慢のパスラッシュも、プレーアクションやブートレッグ、それに先週のOAK戦で見せたような早いテンポのパスで無効化できるはず。
テキサンズのオフェンスは、CHIのとは比べモノにならないことを証明できると思います。
そして守備側では、Mario の怪我は気になるものの、怪我や病気から回復した Antonio Smith と Amobi、そして限られたプレータイムでも目立たないながらも良い動きを見せている Earl Mitchell がこの試合ではステップアップしてくれるはず。
DLは Mario だけではないことを、ホームのファン達に見せてくれることでしょう。
予想 : (WIN) NYG 20 - HOU 33


2010年10月9日

Mario欠場!?

怪我人が増えてきているテキサンズ(テキサンズに限ったことではありませんが…)。
ここにきて、主力の一人、Mario Williams にも怪我のニュースが飛び込んできました。
股関節の負傷により、NYG戦の出場が危ぶまれています。
テキサンズのパスラッシュに関しては、昨日のブログで書いた通り。
Mario はチームの半分以上のサックを稼ぎ出しており、欠くことができない選手。
本人は、歩ける限りは間違いなく出場すると言っていますが、怪我の程度が心配されます。
昨季もプロボウルへの出場を果たしたものの、シーズン通して肩の怪我に悩まされ、いつもの爆発力は影をひそめた一年。
ここで悪化させてしまっては昨年の二の舞なので、NYG戦は無理をせず、早く治して、まだ先の長いシーズン(特に今年はプレーオフにも出場するので!)を一年通して健康でいられるようにするのも選択肢としてはありかもしれません。
ところで、Mario と言えば、ESPNのライター Matt Williamson が、リーグトップ3のパスラッシャーとして記事を書いていました。
まあそうなるでしょうな。
http://espn.go.com/blog/nfcnorth/post/_/id/17528/scouts-inc-ranking-the-top-pass-rushers


2010年10月8日

DEヘルプ

テキサンズは相手QBにプレッシャーをかけるのが下手というのが定説ですが。
今年はスタッツだけみると頑張っている方です。
9個のサックは、現在リーグ9位と実は意外な好成績。
半分以上の5個が Mario のサックということで、依然一人に負担がかかっている状態ではありますが、目立たないながらも Antonio Smith も既に2.5サックと、自己最多ペースを記録しています。
こう見ると今年はよくやっているかなと思えますが。問題なのは、パスラッシュの安定感。
Amobi の足首の怪我等も影響していたのだと思いますが、何せ調子にムラがあり過ぎるというのが曲者です。
開幕IND戦と、先日のOAK戦は良かったものの、DAL戦でのパスラッシュはまるで空気のような存在。
WK2のWAS戦では、結果的に3サックを奪ったものの、試合の中でもムラムラで、今のチーム状態を象徴しているかのようでした。
OAK戦では、Quin のブリッツも含め、幾らかブリッツコールも見られましたし、Cushing も帰ってくるということで、もう少しアグレッシブなスタイルが見れるとは思いますが。
セカンダリー陣のパス守備がザルなだけに、なんとか強力なQBプレッシャーを早期に身につけてほしいものです。
そんな中、前CHIの DE Mark Anderson が正式にチームに加入したとのニュースが入りました。
先月加入したばかりの Ryan Denney(カット) にかわって、ロースター入りすることになりました。
Anderson は、DeMeco とアラバマ大で4年間にともに戦ったパスラッシャーで、新人年にはCHIで12サックをも記録した選手。
その後は低迷し、この度あえなくCHIからリリースされてしまいましたが、ポテンシャルがあるのは確かで、サック数の下降も、守備スキームやコーチングの影響かもしれません。
再び DeMeco と組むことでモチベーションをあげ、Kollar と Bush のもとで飛躍してほしいと思います。
テキサンズは、DE追求を隠すことなく、これまで Aaron Schobel(実現しませんでしたが) や前日の Denney、Ogunleye 等、積極的に触手をのばしてきました。
とても良いことだと思いますし、Anderson の身体能力はルーキーイヤーで証明済みなので、昨季の Pollard までとはいかないまでも、大化けしてくれるのではないかと淡い期待があります。

2010年10月7日

帰ってきたCushing

さあ、Cushing が帰ってきました。
動画で紹介した通り、フィールドから離れている間もコンディション作りは入念にやっていたようで、すこぶる調子が良さそうです。
疲れも怪我もないから当然と言えば当然ですが。
昨季、チーム最多の134TCK、4INT、2FFに、チーム2位の5SCK。
この男が戻ってきて、守備が強化されないわけがありません。
4週間もの間ゲームから遠ざかり、復帰戦で果たしてどれだけついて行けるかという不安は多少あるものの、昨季も練習をよく休んでいたので大丈夫でしょう。
特に一回目のヒットがかなり楽しみです。間違いなく Cush も豪快に相手をタックルすることに飢えているはずなので。
復帰に伴い、DC Frank Bush もこれまで封印していたブリッツ・パッケージも再び導入できるでしょうし、アグレッシブな守備が見られるのではないかと思います。
そして期待したいのが、相手TE封じ。
下記は、WK4までに対戦したTE達の成績。弱小パスディフェンスは、WR達だけでなく、ご覧の通りTEにもかなりやられていることがわかります。
若いCB陣達の負担を減らすため、2 Deep のゾーン守備を引いているために、中央の空いたスペースにTEが入りやすいということもあるでしょうが。それにしても、この数字はやられすぎです。
Cush は決してパスカバレッジが素晴らしいわけではないですが、スピードはありますし、Diles や Adibi よりは能力は上。
ここぞというところでFFやINTを奪うビッグプレー力もありますし、相手TENのスタッツも下記よりは下降線を辿ってゆくのではないでしょうか。

WEEK
TE
Rec
Yds
Avg
Lng
TD
WK1 IND
Dallas Clark
1180
7.3
10T
1
WK2 @WAS
Chris Cooley
3
64
21.3
35
1
WK3 DAL
Jason Witten
7
56
8.0
14
0
WK4 @OAK
Zach Miller
11
122
11.1
23
1


2010年10月5日

AFC South Standings WEEK4

誰が予想できたでしょうか。序盤戦が終了した時点での AFC South 地区の星取表。


W
L
Div
Conf
Non-Conf
HOU
3
1
1-0
2-0
1-1
JAC
2
2
1-0
2-1
0-1
IND
2
2
0-2
1-2
1-0
TEN
2
2
0-0
1-2
1-0

3-1で単独首位にいることもさることながら、最大の壁であるINDがなんと同地区で0-2、TENもAFC相手に負け越しという現時点の成績。
タイブレーカーでもテキサンズ優位が揺るがず、まだまだ先が長いとは言え、とても気分の良い開幕月でした。

そんな同地区ライバル達の近況を軽くご紹介。
テキサンズに続き、JAC相手にもまさかの黒星を喫したディフェンディングAFCチャンピオンですが、畳みかけるように悪いニュースが。SS Melvin Bullitt が右肩の骨折により今季絶望とのことです。
テキサンズ戦で負傷退場した Bob Sanders に続き、ベテランのスター Safety の負傷。Sanders は12月頃まで復帰しない見込みですし、Bullitt は Safety だけではなく、スペシャルチームのキャプテンという大きな仕事もありました。
既にリーグ29位とラン守備低迷中のINDにとって、かなり大きな痛手となりそうです。補強がなくば、代役は無名の DaJuan Morgan が務めることになります。
一方、勝利したJAC。この勝利により、ひとまずは、HC Del Rio と QB Garrard の批判も落ち着くかと思います。
MJDが今季初の100Yds越えラッシング。この人を乗せてしまうと、嫌な相手となります。
JAC最大の課題であったQBラッシュですが、WK4までのサック数は昨季のペースを大きく上回る8個。立て直しがはかれている様子ですが、08年ドラ1巡指名の Derrick Harvey は試合毎に出場機会が減ってきており、どうやら BUST 決定の様子です。
サック数と言えば、NYG、GBと並び現在16個でリーグトップをゆくのがTEN。
相変わらずタフなディフェンス(DENの Orton には "cheap" と批判されていましたが)が持ち味と言えそうですが、今季のドラ1巡指名選手 Derrick Morgan が膝の故障によりIR入りとのニュースも入ってきております。
これまで1.5サックを記録している Morgan、代役を務められる選手はいそうになく、これまで機能していたDLのプレッシャーにも陰りがみえるかもしれません。Jason Babin の出番も増えそうです。
次にテキサンズが地区ライバルと対戦するのは、Bye 明けのWK8でのIND戦。
各チーム状態がその頃までにどうなっているか楽しみです。

WK4 結果 @OAK

シーズンの4分の1が終わり、3-1。
単純計算で、今季は12-4!
…とことはそんなに単純ではないことは承知していますが、そんな成績も十分に期待ができる、2010年シーズンのスタートダッシュでした。
WK4のOAK戦、決してキレイな試合ではありませんでしたが、重要なのは白星。
そして泥臭いながらも、その勝ち方が、とても素晴らしい勝ち方でした。
被サックでリーグをリードしていた Schaub がゼロサックで、INTもなし。
逆に、OAKからのボール奪取は、相手のミスも大きかったとは言え、計3回のターンオーバー。
また何よりも目を引いたのが、先発ロースター。
Cushing、Brown の謹慎コンビに加え、怪我によりA.J.と Wilson を欠き、O.D.も出場時間を制限されている状態。
更には、チームミーティングへの欠席と遅刻により、Foster もまさかのベンチスタート。
数えてみると、実に6人ものスターターをキックオフ時に欠いた状態で、よくチームとしてまとまり、勝利をもぎ取ってくれたと思います。しかもDAL戦での完敗の後のハードな試合で、かつ敵地という悪条件の中で。
このチーム力と、デプスはいよいよ本物かと思います。
そして遂に遂に、No.56が帰ってきますよ!

HOU 31 - 24 OAK

[ HOU ]
Total Net Yards : 441
Penalties-Yards : 5-26
Time of Possession : 29:29
Total Turnovers : 0

[ OAK ]
Total Net Yards : 363
Penalties-Yards : 2-23
Time of Possession : 30:31
Total Turnovers : 3


2010年10月3日

WK4 予想 @OAK

敵地「ブラックホール」でのOAK戦。
まだWK4で、負けたとしても2-2と5分の星。成績上はまだ "must win" なゲームではありませんが、残り3/4シーズンを戦うにあたり、チームの士気として絶対に落とせない試合です。
OAKと言えば、ここ数年はリーグのドアマットチームの一つ。
しかし、先日書いたように強固なディフェンスを誇り、実際2年前にはアップセット負けをしている相手。
A.J. と O.D. という二枚看板がいずれも怪我により出場も危ぶまれる状態で、決して楽ではない試合となりそうです。
この試合、ポイントに挙げたいのはレッドゾーンでのオフェンス/ディフェンス。
OAKは、WK3までで、攻守両方で獲得ヤード数がリーグ10位内と好成績をおさめていますが、一方で得点は17.3/G、失点は25.3/Gと振るいません。
その理由を探ると、20Yds内でのTDが3/13、被TDが7/8、とレッドゾーンでの攻守に大きな課題があるのが見受けられます。
テキサンズ自身も、良くはなってきた兆候があったものの、DAL戦での拙攻をはじめ、依然としてレッドゾーンオフェンスにパンチが欠けるチーム。
この試合では、敵地での厳しい環境ということもあり(もっとも、Schaub は何故か敵地の方が活躍できるというのが最近わかってきましたが)、チャンスは確実にものにする必要があります。
そして当然ながら、不用意なミスは避けなければなりません。
これまで Schaub は毎試合INTを献上していますが、そろそろクリーンな試合を観てみたいものです。
予想 : (WIN) HOU 27 - OAK 21
スロースターター、かつDROYの Cushing を欠いているという状態で、9月を3-1で乗り切れれば、かなり大きいです。頑張れテキサンズ!