2011年2月6日

Super Bowl XLV 予想

Pro Bowl も終わり、いよいよ2010年シーズンも最終戦を残すばかりとなりました。
まずは Pro Bowl、いつも以上に雑な試合でしたが、テキサンズ代表として出場した Arian Foster と Vonta Leach、おめでとうございます。
そして Pro Bowl 以上に素晴らしいのが二人揃っての All-Pro 選出!RB/FB揃い踏みでの受賞は実に3組目だとか。
来季念願のプレーオフ出場のためにも、二人には更なる活躍を期待したいと思います。

さて、Super Bowl。PIT対GBという、超強力守備が魅力のチーム同士の対戦となりました。
タレント的には五分五分。正直予想にもいつも以上に自信がありませんが、試合のポイントとなりそうなところを幾つか挙げてみました。

● GB 守備/PIT 攻撃

1. Charles Woodson の動き
Dom Capers (懐かしい名前ですね)率いるGBのディフェンスはかなり複雑な守備を展開しますが、変幻自在な守備の要となるのが Charles Woodson です。エースWRにマッチアップしたかと思えば、Nickel パッケージでは slot に入り、blitz やランストップで貢献。ときとして Safety のポジションに入ったり、TEをシャドーしたり、正にその動きは縦横無尽。
この試合でも#21がどこに位置取りするか、目が離せません。
GBは相手TEにはやられることも多いので、この試合では、リーグのトップTEである Heath Miller 封じのために Woodson がマッチアップする場面も見られるかもしれません。

2. Rashard Mendenhall の動き
PITとしては、Rodgers にボールを持たせないためにも、ランで時計を潰して試合のリズムを作りたいところ。しかし、C Maurkice Pouncey の離脱もあり、B.J. Raji を要するGBラインを突破してのインサインドのランはなかなか厳しいものがありそうです。代役の Doug Legursky はパスプロで大崩れすることはないと思いますが、ランでLBレベルまで突き進み Mendenhall のためにランニングレーンを確保する、という機動力には欠けるように思えます。
Mendenhall を効果的に使うにはランよりもむしろ、CHIの Matt Forte が見せたように、レシーバーとしてボールタッチ機会を増やした方が成功の可能性が大。
恐らくPIT WR陣は厳しい試合となるので、Mendenhall、そしてTEの Miller がPITオフェンスの鍵を握ることになると思います。

● GB 攻撃/PIT 守備

同じ3-4の守備を誇るPITですが、GBよりはその姿はやや明快。基本となるのはCover-3ベースの守備で、CB陣はプレスカバレッジではなく、やや距離をとってWR陣と対峙する場面が多く見られます。
GBとしては、そこが攻めどころ。Slant パスやスクリーン等、短いパスを主軸としたオフェンスで確実にボールを進めることができれば、試合のテンポを完全に掌握することができそうです。まさにWK10で39点叩き出したNEが展開したオフェンスプランが十分に参考になるのではないかと思います。
一方ランの方ですが、PITの超強力守備陣を前に、RB James Starks がヤードを稼ぐのは至難の業。ほぼランを放棄して、早々からGBは4-WR、5-WRセットを多用したとしても不思議ではありません。DB陣のタレントが見劣りするPITにとって、Nickel や Dime の守備パッケージを強いられることで、自慢の守備力も多少なりとも軽減されるのではないかと思います。

予想 : PIT 20 - 24 GB
ここ数年の Super Bowl では、QBのリズムを崩せた方が優勝していますが、この試合、そのチャンスが大きいとしたらGBではないかと思います。
PITのパスラッシュも素晴らしいですが、上述したように、スプレッドオフェンスを展開された場合、その威力は半減。加えて、ポケット内での冷静さ、パスラッシュを読む力に Aaron Rodgers は特に優れており、ラッシュが迫ったときのクイックリリースや、ラッシュをかわせる走力もあり。PITにとっては一番やり辛い相手ではないかと思います。
一方PITのオフェンスですが。ここぞという場面での Big Ben のビッグプレーはこの試合でも十分発揮されると思いますが、Rodgers と対抗するにはOLがやはり足を引っ張るか。
さて、どうなることでしょう。