2012年4月28日

テキサンズ1巡/3巡指名

ドラフト1日目、2日目が終わり、3巡までの指名が出揃いました。
特に初日は思ってた以上に動きがあり、とてもエキサイティングな1巡指名争いが展開されました。
そんな中テキサンズは我慢強く26位で待ち、Wade 大絶賛のパスラッシャーを獲得。
地区ライバルの3チームが、QB Luck、そして WR Blackmon に Wright とパス攻撃の底上げに注力しましたが、今年もレベルアップした Wade ディフェンスで叩きのめしてくれることでしょう。

● Whitney Mercilus (RD1, 26)
昨季16SCK/9FFと爆発したパスラッシャー。
出足の速さと走り続けるモーターが魅力的ですが、単なるスピードラッシュだけではなく、手の使い方もうまくラッシュテクにも長けている様子。
スターターとして1年だけの活躍を疑問視する声もありますが、Wade がトレードアップしてでも欲しかった人材と言い切っているだけで、個人的には大満足の指名です。
これで Mario 放出の穴が埋まりましたし、Barwin と Reed とのローテで試合中の体力温存をはかりながら、守備の生命線と言えるパスラッシュが効果的に展開できます。
もちろん怪我をしたときのデプス不安も解消。
来オフには Barwin がFAになることを考えると、長期的にみても良いピックだったと思います。

● Devier Posey (RD3, 68)
個人的にあまりマークできていなかった選手ですが、待望のレシーバーを2巡トレードダウンの末獲得。
スピードもサイズもある選手で、Kubiak 好み。
昨季は、フィールド外の問題で5試合ほど謹慎処分を受けていたようですが、問題児を嫌うテキサンズなだけに、そこは懸念するほどの材料ではないもよう。
リーグ随一のレシーバーA.J.のメンタリングを受け、選手として大成してくれることを期待します。
さあ、これで Jacoby もいよいよ放出か。
すでにトレードブロックに出ているようで、 こちらも目が離せません。

● Brandon Brooks (RD3, 76)
DeMeco トレードでPHIから頂戴した3巡指名は、巨漢OGの指名に使われました。
6'5"、343と圧巻のサイズで、テキサンズとしては珍しいタイプのラインマン。
Zone Block スキームに合うのかが一番の謎ですが、40Ydsで5秒を切ったという話もあり、体格以上に動くことはできるようです。
ヒューストンでワークアウトもしていますし、Kubiak の中では問題ないとの判断なのでしょう。
ともあれ、デプスの薄いOLに貴重な戦力が足されました。
4巡以降でもさらにOTの指名が出てくるのではないかと思います。




2012年4月26日

ドラフト直前スペシャル:ポジション予想

皆様ドラフト準備はOKでしょうか?
もうあと数時間もすれば指名開始、かなりドキドキします!
予想というほどのものではないですが、テキサンズの全指名ポジションを直前予想。
順不同ですが、 OG, OT, LB x 2, WR, TE, CB, K の指名とみました。
まあ誰がきても特に今年は問題なし。
ここ数年あたりを連発しているフロント陣を全面的に信頼し、今年も良い補強をしてくれると確信しています。
やはり強いチームはドラフトから!
2012年の新生テキサンズがいよいよここから始まります。

2012年4月25日

ベテラン勢の動き

FA市場もすっかり熱が冷め、ドラフト一色の今日この頃ですが。
PHIの CB Asante Samuel がATLにトレード間近というニュースが入ってきました。
ビッグネームなだけに、実現すれば一人の移籍だけでも各チームのドラフト戦略がまたかわってきそうです。
思えば、各チームのフロントオフィスは舞台裏を想像するに今が忙しさのピークでしょうか。
新人の評価のみならず、ドラフト当日の限られた持ち時間の間にトレードダウン/トレードアップも選択肢とするには、自チームの戦力分析だけではなく、各チームの戦力状況まで分析して傾向と対策を練っているはず。 
そんな中で、こういった予測外の動きが出てくるので、望み通りのドラフトを進めるのは難しいのでしょう。
まあ見ている方はそれだけに余計に面白くはあるのですが。
その点、やはり上位指名で特定のポジションがマスト・ピックという縛りがない分、今年のテキサンズは不確定要素にも柔軟に対応でき、フロント陣も力を抜いてドラフトが出来るのではないかと思います。
今年も当ブログでモックの掲載は控えますが(お恥ずかしいことに例年まったくもって当たらないので)、なんとなくいつも以上にサプライズが多いのではという、根拠のない予感があります。
NYGの Osi のトレードなど、ひょっとしたらベテラン勢を巻き込んだ動きもまだあるかもしれません。
ちなみに我がテキサンズでも、K Rackers がWAS入りというニュースが今日入ってきました。
ベテランのミニマムオファーを提示はしたものの、どうやら金銭面で折り合いがつかなかったもようです。
Rackers 自体は、昨季衰えが顕著だったため、Kの入れ替え自体はあまり問題にならないかとは思っています。
が、これまたドラフトへの影響がどう出るか。
もしかしたら下位でK指名もあるかもしれません。

2012年4月24日

1巡候補 : その2

まあこの道は辿らないだろうと思いつつ、1巡で指名されたら個人的に非常に楽しみなのが Stanford の TE Coby Fleener。
1位指名が確実な QB Luck のメインターゲットとして活躍したビッグプレー・メイカーですが、一躍脚光を浴びることとなったのがコンバインでの輝き。
6-6という恵まれた体形に、40ヤードダッシュで4.5秒という超人的な身体能力の持ち主。
近年重要度が増しつつあるTEというポジションにおける、次代のスターとなりうる選手だと思います。
テキサンズの補強優先度としては同じレシーバーの中ではTEよりWRの方が高いと考えられるものの、26位という指名位置において、ドラフトの転がり具合によっては十分検討に値するピックなのではないかと思います。
TE中心としたオフェンスでも、効果的に使えば爆発的な破壊力を示すことは昨季のNEが証明済み。
もちろん Fleener は、少なくとも現時点では決して Gronk でもなければ Hernandez でもないですし、O.D. とのコンビもこのNEの二人と比べると見劣り感は否めません。
ですが一方でNEにはテキサンズのようなランオフェンスもありません。
Arian/Tate に、A.J. と O.D. がいる布陣に Fleener が加われば、どんなにか攻撃の選択肢が広がることか。
相手がセカンダリーの枚数を増やしてきたら、体格で上回るTE陣でランニングレーンを確保して、Arian に走らせる。もしくは Arian へのスクリーンをセットアップ。
ランを止めにきたら、LB陣とのマッチアップを逆手にとり、O.D. と Fleener で中央をかき回す。
A.J. のマークも手薄になりますし、得意のプレーアクションからのパス選択肢も増えるはず。
おまけに、FBにラインアップした Casey も飛び道具として自由にフォーメーションの中で動かせます。
守備陣からすると間違いなくやり難いことこの上なし。Kubiak の采配にそれこそ無限の可能性が広がるような気がします。
WRが豊作と呼ばれる今年の新人達。
どちらにしろトップタレントには手が届かないことを考えると、2巡以降でWRの補強に走り、層が薄いTEの中でベストプレーヤーを掻っ攫う。
そんな作戦もありではないでしょうか。
もっとも、テキサンズにはもう一人、Graham というTEがいます。
Schaub からの信頼もそれなりに得ているようで、Graham が Dreessen の代役として務まるようであれば、Fleener 指名の可能性は限りなく低いと思います。
いずれにせよ、テキサンズフロント陣。今年のドラフトでも大当たりを期待しています。

2012年4月23日

1巡候補 : その1

前回予告通りに、WR以外での1巡指名候補を大予想。
まずは、個人的に一番不安視しているところ、OLの補強から。
もしかしたらテキサンズにとって今オフ一のサプライズは、RT Winston のカットだったのではないかと思います。
キャップに苦しんでいる状況と、ペナルティーも被サックも増えがちでやや衰えが見え始めているところを冷静に考えると、妥当な決断だったと理解できますが。
ずっとスタメンを張ってきただけに穴が大きく感じられます。
そこに追い打ちをかけたのが Brisiel の離脱。自慢のOLの右半分が剥ぎ取られてしまいました。
穴を埋める両選手、Butler と Caldwell はともに何年かチームに在籍していたベテランで連携に不安はありません。
そしてスタメン経験もあることがせめてもの救いですが。それとてわずかな先発経験ですし、デプスの貧弱さは否めません。Brisiel がいなくなり、C Myers のバックアップが地味にいないのも問題。
たとえ今年このメンバーで凌げたとしても、Butler、Caldwell に加え LT Brown までが契約更改年で、来オフには再びキャップ地獄の中でロースター作りに難儀するのは目に見えています。
ドラフトでの優先度は高いと言えるかと思います。
幸い今年の新人候補は、チームの大黒柱になれるようなビッグネームのタレントは迫力不足の感があるものの、OLは比較的人材が揃っているもよう。
26位でコストメリットのある選手が何人かいそうです。
特に、Jonathan Martin、Kevin Zeitler、Amini Silatolu あたりはテキサンズが誇るゾーンブロッキング・スキームによく合いそうな選手です。
そんな中で変化球を投げるとしたら Wisconsin の Peter Konz。
Cで26位はややリーチに見えますが、色々情報収集する限りでは、Gでも働けそうな良選手。どころか、OTまで張れて全5ポジションに入れるとうたっているスカウトまでいました。
体格の良さだけでなく、フットワークも軽く、ゾーンでも真価を発揮してくれそう。
評判通りであれば、絶好のスイングマン。個人的には大歓迎の指名です。

2012年4月19日

ドラフト間近

オフシーズンのワークアウトも始まり、年間スケジュールも公開され、気がつけばドラフトも一週間後となりました。
キャップ地獄に苦しんでいる我らがテキサンズですが、前回ブログ更新後も TE Dreessen が移籍と、昨季活躍した選手達の離脱が続きます。
それでも、ILBの Dobbins や Bradie James の獲得という動きも一方ではあり。
身動きがほとんど取れない中でも、財布に優しく、実績もあり信頼のできるベテランの補強に成功したあたり、フロント陣もまずまずの働きをしてくれていると思います。
来オフにもスター級選手の契約満了が控えていることもあり、ファンとしては辛いですが、今は忍耐の時期で先を見越した賢いチーム運営が必要そうです。
さて、ドラフト。
FAで動けない分、今オフの補強の中心は彼らピカピカの新人達ということになります
思えば昨季は守備側に指名注力し、それが的中して見事立て直しに成功。
FAで迎え入れた JoJo と Manning の働きもあり、新DC Wade のもと、リーグ屈指のディフェンスにのし上がりました。
また忘れてならないのが、プレーオフ勝利ルーキーにまでなった QB Yates の獲得。
大成功に終わった昨年のように、今年も是非ひき続き充実したドラフトとしたいものです。
 
補強ポイントとして狙うは、WR、OL、OLB、TE、DT、CB、FBあたりか。
世間に出回る大方のモックでは、WR Stephen Hill や Kendall Wright あたりの指名予想が多そうです。
A.J.も Walter も既に30代に突入していること、かつA.J.は最近怪我がちであること、Walter もやや翳りが見え始めていることを考えると、エース級のレシーバーを上位指名するのも納得できます。
仮に両者いずれかの指名となった場合、個人的にも特に不満はないですが、大方の予想を覆す1巡指名も十分あり得るとも思っています。
その理由は、まずひとつには、統計的なものが手元にまったくないですが、WRは当たり外れが多い(という印象がある)こと。
1巡指名選手となるとやはり長きにわたりスタメンを張ってくれるような戦力を期待したいところで、同じようなポテンシャルをもった選手が候補として並んでいた場合は、より Bust リスクの低い選手を選択したいところです。
そして特に今年は、チームのニーズとして、即スターターが必要というロースターの穴がないため、ポジションの分け隔てなく26位指名時点でベストの選手を指名できるという選択肢のゆとりもあります。
今年はWRが豊富と言われていることもあり、2巡以降でも十分に魅力的な戦力を見つけられる可能性があります。
まあ結局は、テキサンズがドラフトボード上でどのように選手をランキングをして、26位指名の投資対効果をどう評価するかということに尽きるのですが。
個人的には、1巡で魅力的なレシーバーは Michael Floyd ですが、トレードアップするには代償が大きすぎるでしょうし、かなり望み薄だと思っています。
では、他に誰が指名対象にあげられそうか。
勝手な希望を込め、次回書きたいと思います。